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達磨4 ページ4

あ「お風呂、入ったよ」


鷲「そこに座れ」



右京の隣に座った。

すると、目の前に湯気が立つ料理が並べられた。



日向「食え。

お前のために作ったんだ」


あ「私のため…?」


右京「これを着てるってことは、

俺らの仲間に入ったってことだ」



赤い上着を指した。

思いがけもしない言葉に、驚いた。

仲間って認められてるんだ…。


あ「…あ、りが、とう……」


左京「冷めねぇうちに早く食え」


あ「わ、わかった!」



とりあえず、目の前にあった味噌汁をすすった。



あ「………」


日向「どうだ」


あ「………」



また味噌汁をすすった。



あ「………」


右京「…フッ」


左京「泣いてんのかよ 笑」


鷲「何で泣くんだよ 笑」


あ「だってっ…… 泣」



具は野菜とか肉は大きめに切られていて、

味噌の味は濃いけど、

でも、温かい……。



あ「こんなっ…、あったかい食事って久しぶりだからっ……」



どんどん出てくる涙を必死で拭いても、

たくさん出てくる。



あ「うーっ…」


右京「これやるよ」


あ「ありがどっ…」



右京から卵焼きを一つもらった。

すると、左京からはほうれんそうのお浸しをもらって、

鷲からも魚を半分だけもらった。



日向「こっちこい」


あ「?なに…っ!?」


日向「泣け」


あ「っ!!」



日向の腕が私の肩に回され、

抱きしめられた。

そして、その一言で私の今までの我慢が切れた。


そこにいた皆は静かに見守っていた。

日向は時節頭を撫でてくる。

私は日向の服がびしょびしょになるまで、

胸の中で泣いた。


泣き止んだのは一時間くらい後で、

さすがに日向と皆は苦笑いだった。

せっかくの料理も冷めてた…。

でも、久しぶりのまともな食事は冷えても美味しかった。

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李音 - 達磨一家が大好きです!これメチャクチャ面白かったです^_^ (2016年6月21日 19時) (レス) id: ab1cbbe938 (このIDを非表示/違反報告)
☆みこたん☆ - 達磨一家大好きなので、嬉しいです♪更新頑張ってください♪ (2016年3月19日 14時) (レス) id: 8be84d2ecd (このIDを非表示/違反報告)
梨花(プロフ) - すごく面白いです!これからも頑張ってください! (2016年2月27日 9時) (レス) id: 15e565e130 (このIDを非表示/違反報告)
キラ - 達磨一家めっちゃ好きなんで、制作頑張ってください! (2016年1月10日 23時) (レス) id: 6d314c9b84 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ - 日向が好きなので、お話し楽しませていただいてます!これからも応援してます。 (2015年12月28日 0時) (レス) id: 57f1fb4dc5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:日向シイナ | 作成日時:2015年12月16日 0時

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