HIGH&LOW 〜復讐の達磨一家 ・ 日向の異色の右腕 〜

達磨3 ページ3

日向「A。

お前は風呂に入れ。

そのあとまたここに来い」


あ「…わかった」


左京「こっちだ」



左京に連れられ、部屋を後にする。

お風呂……。



左京「風呂はいつぐらいから入ってねぇのか」


あ「わかんない。

大会前とかは入らせてもらえたけど」



やっぱ汚いし、匂うよね……。



左京「ここだ。

着替えとかはここにおいておく」


あ「これ…」


左京「俺たちの仲間の証だ。

そして、日向の右腕として日向が

お前の名前を縫った」



ほんとだ…。

少し歪んでいるけど、ちゃんと名前だけが縫われている。



あ「……っ。

入ってくる!」



嬉しすぎて涙が出そうだった。

そんなとこ見られたくなくて急いで風呂場の扉を閉めた。


私…、家族として迎え入れられたんだ。

ちゃんと家族だって認められたんだ…。



あ「日向っ……」



赤い上着を胸に抱きしめ、

顔をうずめて泣いた。


日向の右腕として強くならなきゃいけないから、

泣くのはこれで最後。

次に泣くときは………、

日向から見放されたとき、かな…。



あ「皆のために、力を使おう…」



達磨一家に相応しい人として、


戦っていこう。


この力の限り、達磨一家の仲間として、


私は全力を尽くす。


たとえ、殴られても、蹴られても、


このチームの一員として、


恥じないよう、


日向の右腕を務め上げてみせる……。

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