ドライビング77 ページ16
〜車中〜
「Zzz…はっ!?」
「あ、起きた。海でハシャぎすぎなんだよ…もう」
ん…ふーちゃん?
そうか、ビーチから帰って入村式が終わって…今はお世話になる民家へ、車で送ってもらってる最中だった。
「もうちょっと寝てな〜。家までは、まだ距離あっから」
「あ…はいw」
運転席から俺に話し掛けてくるのは、俺らが世話になる民家の家主・島袋トメさん。
確かタクシーの人も島袋だったような…沖縄で多い名字なのかな。
「うっしゃ!!ショートカットしたろ」
キキーッ
『うわあああ!!』
急に車を切り返し、道なき道へと入っていくトメさん…確か77歳とか言ってたよな、パワフルすぎないかw
「ご…ごめん!!さっちゃん」
さっきのカーブの勢いで、俺にもたれかかってきた濱ちゃん。
「だ…大丈夫だよw」
「あっちは…大丈夫じゃ、なさそうだけど」
ふーちゃんに肘で小突かれ、彼女が顎で差す方向を見てみると…助手席からバックミラー越しで俺を睨んでいる愛佳。
違うううッ、あのカーブは不慮の事故なんですううッ!!
「ハァ…すっかり眠気さめちゃったよ」
「おっ!!あたしんちが、見えてきたよ」
幸先悪いスタートだけど…この民泊、大丈夫かなぁw
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作者名:天道一番 | 作成日時:2017年3月27日 1時