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煉「A...！」
いつもの大きな声ではない、絞り出したような弱々しい声
「おにいちゃん...」
手を握っているのとは反対の手でゆっくりと頬を撫でられる
煉「.......」
頬を無言で撫でた後、両手でグッ...と私の手を握りしめ俯いた
煉「君が生きていてくれて本当によかった...っ...すまないっ.....俺が不甲斐ないばかりに...っ」
「っ...お兄ちゃん、違う...」
私の返答には応えず、胡蝶を呼んでくると私に背を向けた
「っ待って！..おにっ.....っ...！？」
お兄ちゃんが不甲斐ないわけないじゃないか
あの時、自分の身を賭して私達を護ろうとしていたじゃないか
そう言いたくて引き留めようと身体を起こした
...しかし腹に激痛が走りそのまま話せなくなってしまう
煉「っ何を！？君はまだ腹の傷が完全に治っていないんだ！」
私の状態に気づいた杏寿郎お兄ちゃんは慌てて私の元へ戻るとゆっくりとベッドに寝かせてくれた
その時に見えたお兄ちゃんの目
目の下にくっきりとできた隈
よく見たら顔色もあまり良くない
「お兄ちゃん...」
...私の言いたいことがわかったのか、兄ちゃんはフッ...と自嘲したような顔をこちらに向けた
煉「...心配をかけてすまないな。あまり深く眠れていないらしい。胡蝶から薬を処方してもらっているから大丈夫だ」
煉「君の方が重症なんだ。まずは自分の事を考えなさい。...胡蝶を呼んでくる。...大丈夫。俺もすぐに戻って来よう」
今は休みなさい。
そう言って私の頭をスルリと撫でると病室を出てしのぶ様を呼びに行った
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riry(プロフ) - はなさん» 教えて頂きありがとうございます！今確認したらオリジナルの所が間違ってチェックされてました...。これで消えたと思うのですが... (2021年11月22日 16時) (
レス) id: 5c6d616fa5 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - オリジナルフラグたってますよ……！ (2021年11月22日 16時) (レス) id: 1f4f011eda (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：riry | 作成日時：2021年11月21日 10時
