23 炭治郎 ページ23
※Aが起きる数日前の話
Aはまだ目覚めない
あれからもう一ヶ月は過ぎた
煉獄さんは入院中、時間があればAの部屋にいた
夜も、慌てて飛び起きたかと思うと病室を飛び出し、数分後に戻って来て起きている俺に「すなまい。起こしてしまったな」と謝りまた布団に入る...というのが続いていた
"君と修業していた時のAの話を聞きたい"
あの日、煉獄さんにそう言われ日が昇るまで話した
,..初めてAと出会った時の事
俺や鱗滝さんと、常に一歩距離を置いていた事
仲良くなりたくて一緒に昼を食べよう、手合わせして欲しい、眠れないなら話をしようと声をかけ続けた事
段々とお互いの話ができるようになった事
最終選別を共に受けたこと
必ず、生きて帰ろうと約束したこと
...他にもたくさん
煉獄さんはかなり長い時間俺の話を聞いてくれた
...そして最後に、これは話そうか悩んだけど...
Aをこれほどまでに大事に思う煉獄さんを信じて話すことにした
炭「....俺とA、衝立てをしただけの部屋で寝ていたんですが、隣から....泣き声が聞こえてきた事があって...」
煉「.........」
炭「....心配で、Aの近くに行ったら布団にしがみついて泣いてて...もの凄い震えてて.."お兄ちゃん"と」
煉「........」
その時の事を思い出すと泣きたくなる...。Aが初めて弱さを見せた時だった
炭「っ..."きょうじゅろうお兄ちゃん、助けて"....と泣きながら、言ってて...たぶん、怖い夢を見ていたのかな...って」
炭「泣いているAからは絶望とか悲しみ、怒り、悔しさ、痛み、寂しさ、罪悪感とか...とにかく負の感情をごちゃまぜにした匂いがしたんです」
毎日ではないけれど、恐らく夢に魘されていて
それがある度俺はAの背中を撫で、「大丈夫だ。お兄ちゃんはいるぞ」と言い続けた
そうすると安心したように眠った
同じ年なのに、その時だけはAは幼い妹のようだった
煉獄さんはいつもの笑顔ではなく
眉をへニャリと下げ、泣きそうな、辛そうな、悔しそうなそんな顔をしていた
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riry(プロフ) - はなさん» 教えて頂きありがとうございます！今確認したらオリジナルの所が間違ってチェックされてました...。これで消えたと思うのですが... (2021年11月22日 16時) (
レス) id: 5c6d616fa5 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - オリジナルフラグたってますよ……！ (2021年11月22日 16時) (レス) id: 1f4f011eda (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：riry | 作成日時：2021年11月21日 10時
