19 杏寿郎 ページ19
ゆっくりと倒れる身体を抱きとめる
煉「A！？A！！」
腹に刺さっていた腕はサラサラと塵になり腕が消えた腹の穴からはさらに血が流れていく
煉「しっかりしろ！目を開けてくれ！！A！！」
彼女の目は閉じたままで、その瞳が俺を映すことはない
抱きしめる身体は異常な程冷たい
....また失うのか？
やっと、君とまた会えたのに？
また君は、どこかへ行ってしまうのか？
隠「炎柱様！！」
俺を呼ぶ声に我に返る
隣には鴉を肩に乗せた隠
隠「先程、こちらの鴉より応援の要請を請けました。怪我人が出るとのことで、重傷者がいる場合を考え、蟲柱様より止血剤を預かっております。...とりあえず、止血を行い、すぐに蝶屋敷へ運びましょう」
隠しの肩に乗っているのはAの鴉 凜だった
汽車の中から見えた鴉はやはりAが....
止血剤を投与し、Aの腹は俺の羽織で縛る
その後担架に乗せられるのを呆然と見ていた
隠「炎柱様も重症です！こちらにお乗りください」
煉「...いや、俺は大丈夫だ。彼女と共に行かせてくれ」
隠「しかし...！」
煉「先程、あちらにいる３人に応急処置を施してもらった。彼女と離れたくないんだ。頼む。」
隠「！...では、炎柱様は我々で支えます。辛ければ遠慮なく言ってください」
煉「...すまないな」
俺は隠しに支えられながら、彼女の手を握り蝶屋敷へ向かった
その後蝶屋敷は慌ただしくなる
肋の骨が折れている俺と、横腹を刺された竈門少年は神崎少女の指示により病室に運び込まれ処置を受け、安静を命じられた
煉「Aは....」
神「現在、しのぶ様が手術を行っておりますが、まだわかりません。情報が入り次第ご報告させていただきます」
煉「.........」
疲れているのに眠れる気がしない
俺が眠っている間に彼女が.....
煉「......情けないな」
病室にポツリ...とその声が静かに響く
君がまたいなくなることが、これ程までに
恐ろしい
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riry(プロフ) - はなさん» 教えて頂きありがとうございます！今確認したらオリジナルの所が間違ってチェックされてました...。これで消えたと思うのですが... (2021年11月22日 16時) (
レス) id: 5c6d616fa5 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - オリジナルフラグたってますよ……！ (2021年11月22日 16時) (レス) id: 1f4f011eda (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：riry | 作成日時：2021年11月21日 10時
