涙を炎に

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「本当にお世話になりました！」




１週間後、私の傷はしっかり塞がり、任務に行けるようになった



お世話をして下さったしのぶ様やアオイさん達には頭が上がらない




胡「無理は禁物ですからね。また何かあれば遠慮なく寄ってくださいね」



ニッコリと笑うしのふ様は天女なのだろうか...


見とれていると、あ、そうそうとしのぶ様が何かを思い出したように紙を私に差し出した




胡「煉獄さんから、退院したら煉獄家に立ち寄ってほしいと伝えてくれと言われました。もしまだ任務が来てないのなら行ってみてください」


一応これ、地図です。と蝶屋敷から煉獄家までの道がきれいに書かれた紙を渡された


胡「...なんだか煉獄さん、いつもと違って余裕がなさそうでしたので....。あの様子だとあなたと会えるまで諦めなさそうなので一度顔だけでも見せたほうが良いかもしれませんよ」


もし何かあればこうですよ〜とシュッシュッとパンチをしてみせた






　
胡「では、私はお館様の元へ行くのでこれで。また会いましょうAさん」






しのぶ様はニコリと笑うと私の目の前から消えた









　「......しのぶ様、ごめんなさい」



小さく謝ると、地図の紙をグシャグシャにして懐へしまう




申し訳ないし、柱からの申し出を無視するなど最低にも程があるが...





　「....このまま、嫌われた方が楽なのかも... 」





そう結論づけ、煉獄家とは逆方向に歩き出した時だった





グッと後ろから物凄い力で肩を捕まれ、よろけた





　「なっ.....え！？」





煉「やっと会えたな！A少女！」






後ろには、口元だけ笑っている炎柱様がいた

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