検索窓
今日:3 hit、昨日:3 hit、合計:92,683 hit

9話 ページ9

「あの、登坂さん
日曜のお話は・・・すみません
少しお時間頂いてもよろしいですか? 」








臣『・・・・。そっか、そうだよね』








優しい口調で返してくれたものの
その後はダンマリ無言になってしまった







わかっている..



本当の所、彼は何も悪くないのだ





半年前までの恋愛が
今朝、公になってしまっただけで

所属タレントとしては事務所から
怒られたかも知れないけど

一人の男としては
ひとつの恋をちゃんと終わらせ
また、新しく始めようとしているだけ...







それに、この記事が出ることで
私が心配しないようにと
一睡もしないまま連絡を待ってくれて・・・

誠実でいようとしてくれているのは
十分に伝わっている









だけどやっぱり今朝、電車の吊り広告が
目に飛び込んできたあの時の衝撃や

実際の二人の写真を
見たときのショックからは
まだ癒えてないのも事実であって...





とにかく今は少し自分に時間を与えて
落ち着かせたかった









臣『やっぱダメか〜〜〜。笑』






重苦しい雰囲気をわざと壊すように
彼は少しおどけた様子で言った






今の心境を、うまく説明する余裕は
まるで無いけれど
それでも彼に対しては正直でありたい



私は正直に打ち明けた





やはり今は、単純に動揺している事や

昨日からちょっと間が入ってしまった事で
色々と起こりうるだろう心配事を
先回りして考えしまい
不安に思ってしまった事..






彼に上手く伝えられているか わからない






うん。うん。と頷く彼の低い声だけが
私の耳元で響いていた

10話→←8話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.6/10 (84 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
255人がお気に入り
設定タグ:登坂広臣 , 岩田剛典 , 恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:茶々 | 作成日時:2016年1月10日 13時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。