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8話 ページ8

早く出発しよう...


そう思いながら動いたせいか
空港には予定していた時間より
ずっと早く着いてしまった



手続きを済ませ、ラウンジの一角に
腰を落ち着けてようやく ひと息つき
ここへ来るまでに来ていた
登坂さんからのラインも やっと確認した





ラインの内容は、拍子抜けするほど
普段通りに戻っていた





車の中のTVで流れていた
お昼の芸能ニュースでは
芸能レポーターがこの交際発覚の
記事が世に出るまでの経緯を解説していた




《登坂さんご本人は、この誕生日の
パーティーすら否定されてるようですけど
この写真を見る限り否定は苦しいですよね
まぁ二人が交際しているのは
間違いないでしょう!》






芸能レポーターの声が
ずっと耳に残っている・・・・

だからか、彼の何事もなかったような
ラインの文面には何だか
違和感を覚えてしまっていた




〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

これから定刻通り飛ぶことと
帰国の予定日を返信する


するとすぐに「今、ちょっと話せる?」と
返ってきたので、ラウンジを出て
外の通路から電話をかける事にした






臣『もしもし...あっ、ちょっと待ってね』




「はい」




どこかに移動している様子・・・

電話口からは賑やかな音楽が聞こえ
ガヤガヤと男性の声も混じりあっていた







臣『ゴメンゴメン。かけてもらっちゃって』





「いえいえ・・・今、大丈夫でしたか?」






臣『大丈夫だよ。
今、ジムにいたんだよ!

真央ちゃん、今回は2泊4日なんだ...
ハードだね。笑』





「そうですね〜笑」






臣『それとさ、何か色々ゴメンね!
昨日からずっと真央ちゃんまで
バタバタ振り回してるもんな、俺...』







「いえ、そんな・・・」






駐車場での出来事が
もう遠い昔の事のように思える





臣『そりゃだって最悪じゃん?
好きだから付き合ってと
自分に言ってきた男がさ・・
翌日あんな風に出ちゃったらさ・・・』





「・・・・・・。」







臣『でも、真央ちゃんあのさ、』






「・・・・・・はい」







臣『こんな事になっといて何なんだけど
昨日の話の続き・・・』







昨日の話....
今はまだそれについてはいけない

何事もなかったように話を戻すのは
私にはとてもキツかった




「あの、登坂さん...」

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作者名:茶々 | 作成日時:2016年1月10日 13時

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