Believe 2～信じる～ (ページ5)

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5話ページ5

午前は会社に出るため
いつもの時間に起床する

歯を磨きシャワーを浴びて寝室に戻り
ベッド脇のテーブルの携帯を見ると

昨夜、寝るまでには無かった
登坂さんからの連絡が入っていた。

連絡すると言ったもんだから
深夜に帰宅しても入れてくれたんだろう。

何の気なしにラインを開けてみると

〈夜中にゴメン。
真央ちゃん、起きたら連絡下さい
何時でもいいから〉

えっ、何？何？何？

寝起きのボーッとした頭に
このシリアスなメッセージ

しばし携帯を握りしめ、固まってしまった

ラインは深夜３時に来ていて
今は朝の６時。

電話をかけるのは、ちょっとためらうけど
私がこの時間に起きる事は
彼も知っている事だし

もしかしたら
寝ずに連絡を待ってるかも知れないと
思い直し、電話をかけてみた。

案の定、彼はすぐに電話に出た

「おはようございます」

臣『おはよう。起きたんだ？
ゴメンね。
朝の忙しいときに････』

「いえいえ、大丈夫です(笑)
それより、どうかなさいました？

ずっと、起きてらしたんですか？」

臣『うん･･････。
あのね、あの･･･どうしてもね

ちょっと真央ちゃんには
言っておかないといけない事があって」

「あ、はい。」

臣『実は昨日ね、トラブルだって
事務所に戻ったでしょ？
あれ、俺の事なんだよね････』

「･･･はい」

何だろう････事件？

これってつまり、弁護士として
相談されてるんだろうか･･･

彼の話が、本題に入るのを待つ

臣『あのさ、今日発売の週刊誌に
俺がね････載っちゃうんだよ』

「あっ、はい」

彼の話ぶりからして、その記事は
まるで歓迎出来ないものなのだろう

臣『載せますよ。って連絡が
出版社からうちの会社にあって
それで昨日･･･朝あんな感じだったの』

「はい」

臣『で、その写真って言うのが
今年の俺の誕生日に撮った
内輪の集まりの写真なんだけど･･･』

「はい」

臣『当時の･･･彼女との写真なんだ』

今ようやく弁護士として
この話を聞かされているんじゃないんだと
理解できた。