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14話 ページ14

《おはようようこざいます》


ロビーへ下り、顔を会わせた
コンシェルジュと挨拶をかわす。



私がいつものスーツ姿でないのが
珍しいとでも言う様子で
コンシェルジュはニコニコとしている




休日用の服を持ってきていなかったので
白スーツのノーカラージャケットを使い
あとは、部屋着のつもりで持ってきた
柔らかい素材のインナーとショートパンツ

適当なバッグも無いので
CHANELのチェーンウォレットだけ
斜めがけにした





「今日は仕事がオフになったの。笑」





《それはちょっとしたギフトを
もらいましたね(笑)》




「ええ(笑)せっかくだから
少しパークを散歩しようかと思って...」





《エンジョイなさって下さい。
お部屋の清掃を早めに済ますように
手配しておきしょう!
他に何か、ご用命はございませんか? 》




「大丈夫です。ありがとう」




《良い1日をお過ごし下さい》




〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


通りの朝食を出すお店は
朝の6時からopenしているお店もあり
どこも賑わっていた



老舗のベーグル屋さんで
サーモンとクリームチーズのサンドを買い
スタバでは、ラテをテイクアウトし
セントラルパークへ入る




ベンチに腰を下ろし
ベーグルを頬張りながら

このパークに足を向けたのは
久しぶりだなと、思い返していた

紅葉がとっても綺麗だった頃だから・・・
10月? いや、もう11月だっただろうか
もう、1年近く前になる。





そうだ、あの日はここへ来て
トボトボ歩きながら 泣いたんだっけ・・・





〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


司法試験に合格すれば、すぐに裁判官や
検察官、弁護士になれるわけではない。


【司法修習生】という立場で実務につき
補佐的な仕事であれど 勤務することは
実務研修と言う必須カリキュラムなのである


この時【司法修習生】は
専用のバッジをつけ
バッジは裁判官 検察官 弁護士
それぞれ色違いになっていた



そして、実務につきながら
その年の年末に行われる二度目の
国家試験にまた、挑まなければならない


そこで合格し晴れて弁護士になれるのだ





その1年の過酷さと言えば
覚悟はしていたけど、遥か想像を越える
ハードさだった。



大学受験もアメリカ帰りの身では
大変な思いをしたし
司法試験も過酷そのものだったけど

実務につきながら受験をしたこの時が
何だか一番キツかったように思う

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作者名:茶々 | 作成日時:2016年1月10日 13時

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