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12話 ページ12

何の用件なのかは
わかっている


「もう、登坂さんに聞いたんだ」
思わずそう呟いた


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「はい!もしもし」



剛『あっオレ〜〜(笑)』


とびっきり明るく振る舞う口ぶりだった



「ふふっ。おはよう。笑」



剛『そっち何時?朝でしょ?合ってる?』




「うん。朝の7時」



剛『良かった〜真央が仕事行く前に
つかまえないと、と思って結構
時間計算したわぁ(笑)』



剛『ちょっと試しにさ・・・
ホテルのフロントに電話して
真央の部屋にまわしてもらおうかとも
思ったんだけど・・・・。

オレの語学力が電話でも
通用するかどうかと思って(笑)』





「うんうん。笑」






剛『だけどホテルがどこだったか
すっかり忘れちゃって(笑)
前に聞いてたのに、どこだっけかな〜って
ヒルトンだっけ?あっリッツか?』




「そうだよ。覚えてるじゃん(笑)」



剛『今になって思い出したわ(笑)』




剛ちゃんが咳払いをした
まるでここから本題とでも言うように...



剛『あの・・・臣さんからね、聞いたよ』





「あっうん。そっか・・・」




ちょっとありえない程の
最悪のタイミングだよなと
剛ちゃんが笑うので、私もつられて笑った






剛『真央は大丈夫だった? 』


大丈夫?の言葉に
気持ちがふっと柔らかくなるのを感じた






「うん。大丈夫(笑)」






剛『昨日はどこを見ても
登坂。登坂。だったから目について
仕方なかったと思うしさ(笑)』



「うん。笑」





「あのクールな臣さんが超焦ってた」と
剛ちゃんが笑って話す



「そりゃあんな写真が出ちゃたら
そうだよね〜今は ご本人も会社も
大変だろうなと思う 」






剛『いや、臣さんが焦りまくってんのは
真央の事だよ(笑)』




「私?」




剛『そうだよ(笑)
臣さん、記事の事も前の彼女の事も
真央には説明したって言っていたけど・・・

ちゃんと説明したとて
気分が良いわけねーんだからさ。笑

結局これで、どうしようもなく
嫌われるんじゃないかと言う焦りから

自分勝手に真央に返事を急かしたりして
また嫌な思いをさせたって・・・・』





剛『もう、やんわり断られたって
臣さん言ってたけどさ(笑)』




「笑」





剛『まぁ見てると、諦める様子は
まるでなさそうだけどね(笑)』

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作者名:茶々 | 作成日時:2016年1月10日 13時

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