17-20 声とまつ毛と隠れみの ページ20
■ A ■
ｼﾞﾆｮﾝ「あーあ。行っちゃった。可哀想…」
私は笑うことしか出来ず、残り少ないﾜｲﾝをｸﾞﾗｽに注いで口に運んだ。
ﾄﾞﾝﾍは大丈夫だろうと言ってﾆｶｯと笑ってくれたけれど、ﾋｮｸは寂しいって言って欲しかったのかな。
ﾄﾞﾝﾍ「A！次何飲む？」
A「あ、ﾒﾆｭｰ表見るね。ありがと」
ﾒﾆｭｰ表を顔の前まで持って来て少し目を閉じる。
…あかーん！なかなかｼﾞﾆｮﾝちゃんに馴染めない。
ﾄﾞﾝﾍと部屋に戻って来てから、より一層ｼﾞﾆｮﾝちゃんの周りの空気が恐くなった。
最初は長くて羨ましいと思っていたまつ毛がゆっくり揺れる時が恐い。
ﾋｮｸやﾄﾞﾝﾍに話す時は普通なのに、私を見る時だけ瞬きがゆっくりになる。
さらに、私に話す時ほんの少し…本当に微かに声が低くなる気がする。
さっきもそうだ。ﾋｮｸに寂しいって言ってあげてって言った時も。
私が何か気に障ることをしたのかな。
恐くて促されるまま寂しいって口に出しそうになった。
でも私は別に寂しくない。どうして寂しいの？
だってﾋｮｸは今日のmailのやり取りで、仕事で途中抜けるけど終わったらすぐに戻るからねって言ってくれたもん。
それに、仕事で抜けるのに寂しいって言葉が合ってるのか私には疑問だった。
私がそれで困った経験が多々あるから。
いつも仕事で会えないとか、寂しいとか言われてた。
誰にも言ってないけど、どうして頑張れよって言ってくれないんだろうと思ってた。
だから自分が言われて困ったことをﾋｮｸには言いたくなかった。頑張ってねって言いたかったの。
ｼﾞﾆｮﾝ「ｵｯﾊﾟは寂しがりやなんですよね？ｼﾞｭﾆｵｯﾊﾟが言ってました」
ﾄﾞﾝﾍ「あぁ、ｼﾞｭﾆね・・」
ﾄﾞﾝﾍの声がいつもより少し低くなった気がして、ﾒﾆｭｰ表を顔の前から下げて二人を見てみる。
ｼﾞﾆｮﾝ「仲良いんですね」
ﾄﾞﾝﾍ「まぁね。ｼﾞﾆｮﾝの方こそえらく仲良いみたいだね」
ﾄﾞﾝﾍの声には棘がある様に聞こえるけど、ｼﾞﾆｮﾝちゃんは至って普通だ。
ﾄﾞﾝﾍ「あ、飲むもん決まった？俺も頼むから待ってね」
逆にﾄﾞﾝﾍはｼﾞﾆｮﾝちゃんに話す時だけ少し声が低くなる。
未だにこの二人の関係性がいまいち掴めない。
仲良いのかなと思ったりそうじゃなかったり。
ﾄﾞﾝﾍに、まだ決まってないと答え隠れみのと言う名のﾒﾆｭｰ表で顔を隠す。
このゆっくり揺れるまつ毛から逃れるために。
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SuHyun(プロフ) - 17完結おめでとうございます☆ シウさん、気になりますね……。次章も楽しみに読みます！ (2012年7月10日 13時) (
レス) id: b608d0c232 (このIDを非表示/違反報告)
ﾓｼﾞｮ(プロフ) - ＞かのかｵﾝﾆ☆ わーん！お久しぶりです！作者、ｵﾝﾆに見捨てられたのかと少し不安でした(TдT)良かったぁ♪ 寝るの早かっただけなんですね！良かったぁ(T ^ T) (2012年7月9日 22時) (レス) id: 4f9c643c3b (このIDを非表示/違反報告)
ﾓｼﾞｮ(プロフ) - ＞テムさん☆ ありがとうございます♪ テムさんも願いを叶えて…(T ^ T)☆ 作者、感動しております！これでまた、18でも頑張れます！ (2012年7月8日 23時) (レス) id: 4f9c643c3b (このIDを非表示/違反報告)
ﾓｼﾞｮ(プロフ) - ＞maruさん☆ わー！作者の願い事叶えてくれるんですね！？作者、七夕の願いが叶うの初めてです(≧w≦)♪ ありがとうございます！嬉しいです♪ (2012年7月8日 23時) (レス) id: 4f9c643c3b (このIDを非表示/違反報告)
テム(プロフ) - １７完結おめでとうございます!!あ、わたしもﾓｼﾞｮさんの願いを叶えちゃいますよ(ﾉ∀`)続き楽しみにしています( ´ ▽ ` )ﾉ (2012年7月8日 18時) (レス) id: b396880c2d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ﾓｼﾞｮ
| 作成日時：2012年6月17日 22時
