魔法を使えない魔法使いが、魔法に勝つたった1つの方法。【ハリポタ】 (ページ9)

今日:20 hit、昨日:4 hit、合計:96,664 hit

突然のイギリス旅行ページ9

『ごちそうさまでした。美味しかったです。』

いつも和食だったから、かなり新鮮な食文化体験をした。

『あ、そうだ、忘れてた。
スネイプ先生、腕相撲しましょーよ。約束してたでしょ？』

ｾﾌﾞ「そんなに小さい手で何を。怪我をしても責任を負いかねるぞ。」

『いーよ。俺、そこそこ強いからね。』

食事が一瞬で片付けられ、テーブルが綺麗になった。

ﾀﾞﾝ「おお、腕相撲！日本の武士の間で流行した遊びと聞いたことがある」

ｸｨ「と、とても、きょ、興味深い」

先生方の興味津々な視線が一点に集まる。

『じゃ、校長先生、スタート合図をお願いします！』

しっかりと手を組み、スタート前の力を抜いた状態でいる。

ﾀﾞﾝ「うむ。よーい、始めじゃ！」

合図とともに、スネイプ先生は一気に力を加えていった。

大人げないなぁ。

ﾏｸ「大人げない…」

でも、俺の腕が動くことはなかった。

ｾﾌﾞ「っ…見た目よりは力があるようだが、これで終わりだ。＿＿＿」

スネイプ先生は、もう片方の腕で杖を振った。

スネイプ先生の腕に倍以上の力が加わった。

『おぉ、強くなりましたね…魔法って凄い。』

少しも動かない俺の腕。

ｾﾌﾞ「なっ…呪文をかき消したのか！？」

嗚呼、うん、やっぱりスネイプ先生は重いものを持つべきじゃないと思うんだ。

だって、こんなにか弱い。

今だって、かなり全力で力を込めているせいか、スネイプ先生の少し息が上がっている。

『ふふっ、可愛いですね、スネイプ先生ｗ
やっぱり、今度からは俺が重いものを運びますよ。』

ｾﾌﾞ「っ…」

俺は、ゆっくりと力を込めて、優しくテーブルにスネイプ先生の腕を付けた。

『俺の勝ちです！
腕、痛くなかったですか？』

ｾﾌﾞ「…あれだけ手加減していて、怪我などしない。」

不機嫌なスネイプ先生は、俺から目を反らした。

やっぱりツンデレだよね。うん。

ﾀﾞﾝ「驚いたのぉ…一様セブルスも強いほうなんじゃが…。」

『スネイプ先生をよく見て下さいよ。
腰も腕も足もこんなに細いんですよ！』

ﾏｸ「貴方の方がかなり華奢ですよ。」

ｾﾌﾞ「この身体のどこにそんな力を隠し持っているのか。」

魔法って、想像以上に脆いのかもしれない。

さっきスネイプ先生がかけた魔法？、なんか俺の手の中でクッキーみたいにボロボロに崩れていくような触感がした。

『ご褒美ください』

ｾﾌﾞ「図々しい奴だ。何を所望だ」

『今夜の寝床』

ｾﾌﾞ「いいだろう」