魔法を使えない魔法使いが、魔法に勝つたった1つの方法。【ハリポタ】 (ページ6)

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突然のイギリス旅行ページ6

何を言っているんだろう。

スネイプ先生は一層陰を濃くしながら、俺の手から教科書を奪い取ろうとする。

俺は、スネイプ先生の腕を交わした。

『こんなに細い腕と腰で、重いものなんて持ってはいけませんよ！』

ｾﾌﾞ「ふざけているのか？お前の身体の方が軟弱に見えるが？」

うわ、怖い先生だ。もう気迫だけで俺の足がガクガクいってるよ。

確かにスネイプ先生の方が身体は大きいけど。

『俺はいいんです。たぶんスネイプ先生より力ありますし。』

ｾﾌﾞ「・・・病院に寄ったほうがいいかね？脳を検査する必要があるようだ。」

どうやら、今の俺の言葉に怒ったようだ。

俺は和やかに言った。

『じゃあ、学校に戻ったら腕相撲しましょーよ。』

どうにか、自分の面倒を見てくれた先生とは友好でいたい。

そのための口実として、提案しただけだった。

ｾﾌﾞ「いいだろう、受けて立つ。」

でも、挑発として解釈されてしまった。

捻くれた先生だなぁ。

でも、なんとかコミュニケーションが取れそうで良かった。

魔法界だとか、もう異次元に来ちゃってるわけだし。

最低でも一人は自分の安心できる拠り所をつくりたい。

ｾﾌﾞ「着いたぞ、ここだ。」

オリバンダーの店と書かれた看板がある。

中に入ると、杖だらけだった。

レジカウンターを挟んで、杖を管理する店員がいた。

いかにもご老体に無理なさっているおじいさんのような店員だ。

『すみませーん。』

スネイプ先生は、俺の隣で杖を見渡している。

なんか、絵になるくらい美形だ。

老人「こんにちは、はじめまして。可愛いお嬢さん」

俺は女に間違われるほど、童顔じゃないと思うけどな！

ｾﾌﾞ「くっｗ」

スネイプ先生、笑ってないで訂正してほしいです。

『こんにちは。…俺は男です。』

日本人が華奢なのは分かるけどさ。

だって、もう街中の人みんなデカイし。

老人「これはこれは、すまんのぉ。
して、杖腕はどっちですか？」

『右です。』

老人は反省してなさそうに、杖を探している。

老人が一本のピンク色の杖を渡した。

老人「三十センチ、梅と桜の木の枝を織り交ぜてある。
日本人には合うと思うのじゃが…。」

俺は手に持って、何回も振ってみた。

シーーン。

『あの…何も起きないです…』

ｾﾌﾞ「杖も使えぬとは…嘆かわしいですなｗ」

スネイプ先生は嘲笑する。…嫌味な先生だ。

老人「完全なスクイブのようです。ふつうスクイブでも少しは反応があるのです』