魔法を使えない魔法使いが、魔法に勝つたった1つの方法。【ハリポタ】 (ページ48)

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話題の強盗事件ページ48

美味しい紅茶を片手に、ソファーに身体を預けて落ち着いた。

下世話な話ではあるが、お手洗いを借りて俺のオレも鎮まった。

こうして冷静になってみると、なんだかすごく恥ずかしいことを泣き喚いたような気がしてならない。

一秒たりとも目を反らしたくないスネイプ先生からも、今だけは見れない。

いや、見たい…。いやいや、今の今までのことがあったからってなんだ！

別に俺がみっともないなんていつものことだし！むしろ、スネイプ先生の前で格好良かったことない…。

自分で考えてて悲しくなってくる。

ｾﾌﾞ「喧しい
少しは落ち着かんか」

『…開心術なんか使ってるからですよ』

ｾﾌﾞ「使っていない。お前は想っていることがすぐに顔に出る。
もしや、先程までのことを恥ずかしがっているのかね？」

『ごふっ////！？』

ｾﾌﾞ「お前に羞恥心があったとはな
笑わせるｗお前のみっともなくてどうしようもないところなんぞ見慣れている。
むしろ通常運転ではないか？だから言っただろう"それでいい"と。
もう絶対に下手くそな痩せ我慢などするな。我輩はお前の空元気が嫌いだ。」

スネイプ先生は長い腕を伸ばして、その安心感しかない手で俺の髪に触れた。

不慣れで微妙な触り方が心地よくて、甘いはずの紅茶がしょっぱくなった。

『…ははっ、おかしいな……しょっぱいや////』

ｾﾌﾞ「泣くか笑うか、どちらかにしろ…///」

そうして泣いたり笑ったり照れたり、忙しい俺を見ながらスネイプ先生は優しく笑った。

眉間の皺は健在だったけど、そこがまた好きだ。

ｾﾌﾞ「…それに、お前の作った茶を飲んだ時から……お前を手放すことなどできないだろうと薄々気付いていた///
ロングボトムに告白されたと知って、このままここに一生お前を閉じ込めて飼ってやろうかと本気で途中まで計画を立てた。
我輩をここまで振り回すのはAだけだ、この物好きの変態
お前と過ごす時間が我輩を変えていく。お前こそ、魔法使いだ。
我輩より、魔法界にいるどんな魔法使いよりずっと魔法使いらしい。
魔法が使えないマグルだと、誰が言ったのだ。まったく、とんだ法螺吹きだ」

スネイプ先生がくれる一言一言が魔法みたいで、俺はスネイプ先生と出会うために生まれてきたかもしれないと本気で思った。

かつて愛した女性への想いを大切にしながら、俺を一番に想ってくれる。

リリーさん、ごめんなさい。貴女が残してくれたスネイプ先生を頂戴します。

俺の勝ちです、なんて。