魔法を使えない魔法使いが、魔法に勝つたった1つの方法。【ハリポタ】 (ページ23)

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魔法の授業ページ23

マクゴナガル先生は、ネビルを睨みながら憤慨していた。

差別だと。

ネビルが怒っている原因が、まったく分からなかった。

『…あの、マクゴナガル先生？
ネビルはなんで怒ってたんですか？』

ﾏｸ「それは……いえ、私からは言えません。
セブルスを呼んできましょう。貴方とは一番親しいでしょう。
暫くここで待っていなさい。」

『あ、ハイ』

マクゴナガル先生は申し訳なさそうに、教室を出てスネイプ先生を呼びに行った。

どうやら、俺は知らず知らずにネビルを怒らせて、周りの友達に軽蔑され、先生に罪悪感を与えるような事をやらかしたらしい。

魔法界の常識をもっと学んでおくべきだったかな…

ｾﾌﾞ「だから言ったのだ。こうなる覚悟はあるのか、ないなら帰れ、と。
A・コトブキ、お前は今すぐにホグワーツを去るべきだ。」

いつの間にか、俺の目の前に来ていたスネイプ先生。

会って早々に自主退学を勧められた。

辛そうに、唇を噛み締めていた。

スネイプ先生の唇から血が出そうだったから、俺は急いで何か言わないとと思った。

あぁ…とうとう少し切れてしまった。

なんで自主退学しなきゃならないんですか？

『えっと、その唇の血…舐めて良いですか？』

ｾﾌﾞ「」

あ、心の声が…。

やっぱり、焦ると良いことないよね。落ち着こう。

『ん”んっ…なんでもないです、忘れてください。』

スネイプ先生を見ていると、なんかもう全部どーでもいいことに思えてきた。

ネビルも、他の皆も、先生も。

今、俺の目の前にスネイプ先生が居て

今、スネイプ先生の不機嫌そうな瞳に映っているのは俺だ。

それ以外に、俺が望むことなんて何も無い。

魔法界に放り出された俺を何だかんだ言ってちゃんと世話してくれた人。

こんな人は、きっと一生に一人会えるか会えないかだろう。

ｾﾌﾞ「友…確かネビル・ロングボトムだったか
スクイブというだけで見限られたショックで頭まで逝ったか」

スネイプ先生は鼻で笑いながら、俺に哀れみの目を向けた。

嫌味も皮肉も格好良いなんてズルいです。さすがスリザリンの先生、狡猾です。

『あぁ、ネビルは俺がスクイブだから怒ってたんですね？
今やっと分かりました。あぁ、すっきりしたぁ』

ｾﾌﾞ「…強がりは辞めろ。余計に惨めに見える」

強がり、とは？

スネイプ先生は俺の髪をくしゃっと撫でながら、もう一度言った。

ｾﾌﾞ「ここを去れ」

『嫌です。スネイプ先生いる所に俺在り』