魔法を使えない魔法使いが、魔法に勝つたった1つの方法。【ハリポタ】 (ページ2)

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ＰＲＯＬＯＧＵＥページ2

ある休日の朝、日本の田舎の酒屋のポストにフクロウが手紙を入れた。

『フクロウが手紙運んできた！？』

ある小学生の少年が、倉の窓からそのシュールな光景を見ていた。

配達の役目を終えたフクロウが飛び立って、少年は少しガッカリした。

『あ、行っちゃった…珍しいこともあるんだ…。
あ、写真撮ればよかったなぁ。』

酒を作っている麹の香りがする倉から、少年はポストへ向かっていった。

ポストから手紙を取って、その場で手紙の宛先を見た。

『…ホグワーツ…魔法…学校？
魔法……って、……宗教団体からの勧誘？』

不審がって、少年は手紙をもう一度ポストに放り投げた。

『…見なかったことにしよう。
さて、そろそろ開店の時間だ。』

母「A～、暖簾出してちょうだ～い」

『はいよー』

少年は、何事もなかったかのように店に暖簾を掲げた。

“コトブキ酒豪いらっしゃい”

そう書かれた紺色の暖簾が、8月末の暑すぎる南風に揺れた。