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押し付けられた理想と現実 ページ47

in生徒会室 蓮巳敬人siae

放課後の会議が終わり、俺たち以外の役員は席を外して出ていった生徒会室。

いつもならば書類の整理や確認などで残っている役員もいるのだが、今日は全員が会議が終わるとすぐに出ていった。

それもそのはず。

いつも何かとうるさい姫宮が今日はやけに静かで、ずっと伏見の隣に座っていたし、何より英智が柄にもなく苛々していた。

この異様すぎる状況、空気を読める役員たちは会議が終わるなり颯爽と出ていった。

それでも俺たち以外で残っているのは_

「衣更」

「はい、なんでしょうか」

衣更真緒。
手にしていた書類を置いて椅子を衣更の方に向ける。

「…Aとあんずのことなんだがな」

こう切り出せば、衣更は驚いたように顔を上げた。

「びっくりしましたよ、副会長からその話が出るなんて…」

「そうだよね…だって、ちゃんとこの話をするの…初めてだからね」

英智が声を上げる。
その声は、いつもの落ち着いた抑揚のある声では無く、怒りに満ちていた。

俺たち生徒会のメンバーは今まではAやあんず、藤堂たちの話題は一切振っていない。
今むやみにその話をしても仕事に支障が出るだけだ、と英智の提案だ。

だが_

「僕たちはね、信じてほしいんだ。」

_信じてほしい。
それは、切実な願い。

「Aちゃんもあんずちゃんも、何も悪くないということを。」

英智は衣更真緒に怒っている訳ではない。TrickStarに怒っている。憤っている。それもそうだろう。一緒に革命を成し遂げた相手を簡単に裏切るなんて。

「敵だとか味方だとかじゃなくて、信じるか信じないか。」

「衣更…先輩なら分かってると思う。分かってたと思う。二人はあんなことしないって。」

「衣更様。今でも二人を、信じていますか?」

口を閉ざしていた二人も声を上げる。
衣更とはいうと_

「おれは、信じてますっ…!!でも_

でも、みんな口を揃えて言うんです。
「お前は俺たちを、ななみを裏切らないよな」って。

何を信じたらいいのか、分かりませんっ…!!」



_ひび割れたガラスの決断は

魔法/1→←君の声を聴かせて



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夕凪(プロフ) - 今更で申し訳ないのですが、に〜ちゃんとれおぴの一人称は『俺』じゃなくて『おれ』です。またこの作品にすっごいハマりました!大好きです!!! (2019年5月26日 23時) (レス) id: 68e7a05a67 (このIDを非表示/違反報告)
kairi - reoさん» ななみさんが二人…!?カオスですね(笑)応援ありがとうございます!! (2019年5月3日 12時) (レス) id: 35d53c9ef0 (このIDを非表示/違反報告)
reo(プロフ) - 自分の名前もななみにしたのでだいぶカオスになりましたww   作品すごく良かったです! 感想少なくてすいません,,,応援し続けます!!! (2019年4月29日 18時) (レス) id: ca973e541b (このIDを非表示/違反報告)
kairi - 腐れ外道饅頭さん» うわぁ本当だ…!?!?すいません、訂正しますっ!!!! (2019年1月9日 20時) (レス) id: 35d53c9ef0 (このIDを非表示/違反報告)
腐れ外道饅頭 - さぁ、/1  のところ、ひなた 味方、不明に2回かいてますよ。読みごたえがあって面白いです。憧れます (2019年1月6日 20時) (レス) id: 20c76d7a6f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:kairi | 作成日時:2018年2月8日 4時

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