ご。 ページ6
あのあとは少しお話をした。
最初は彼女が質問攻めしてたけど、
文字を書くのと質問を考えるので
頭こんがらがったらしくて、
俺に質問してくれと言ってきた。
…なんて無責任な。
でもやっと俺もノリに乗ってきたので、
やめるというのもなんだか惜しい。
カ「…じゃあ、なんでＥ組に来たの？」
純粋な質問だった。すると、彼女はだんだんと
笑顔が歪んで、ついにはショボーンと落ち込んでしまった。
…え、なんかごめん。
でも岡部さんはしっかり黒板に答えを書いた。
『声が出ないのをめんどくさがられて落とされました。』
…ん？どういうことだろう。
流石の俺でも全然わかんない。
…いや、嘘。わかる。わかるんだよ？
声が出ない彼女をウザイと思ってＥ組に落とした、
…ということでしょ？
________落とされた理由が理不尽すぎて
理事長の脳内が全然理解が出来ない。
…いや、理解したくもないけど。
カ「…え？成績とかも全然問題なかったんでしょ？」
『はい。』
本当に微妙だがだんだんと暗くなっていってるのが分かる。
カ「…なにそれ」
怒りが収まらないうえに、悲しそうな
岡部さんを見ていると、更に怒りが増してくる。
そんな俺に気づいたからなのか、
それとも他に理由があるのか、
彼女は俺の手をとる。
その手はふわふわしていて、とても温かかった。
その上、彼女は俺の手をゆっくり撫で始める。
…本当に、彼女は何かの魔法がかかっているのか。
それとも魔法が使えるのかなんなのか。
俺は自然と落ち着きを取り戻しつつある。
正直、理事長を殴ってきたい。
でも…
上を見ると、ぱちりと目が合う。
そして、また優しく微笑んだ。
________あぁもう！気が狂うなぁ！
その笑み見ちゃうと、諦めちゃうじゃん。
俺は彼女に続いて少し不満げに笑った。
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まお - 終わり方がすきでした! (2018年11月3日 12時) (
レス) id: d2c6cd2796 (このIDを非表示/違反報告)
あうなの(プロフ) - あいりさん» ありがとうございます！楽しんでもらえたのなら嬉しいです！ (2017年6月2日 20時) (レス) id: b3c9ec2f8d (このIDを非表示/違反報告)
あいり - 面白かったです！ (2017年6月2日 16時) (レス) id: b20c59240a (このIDを非表示/違反報告)
あうなの(プロフ) - かめたんさん» ありがとうございまーす！更新頑張ります！ (2017年1月31日 17時) (レス) id: b3c9ec2f8d (このIDを非表示/違反報告)
かめたん - とてもおもしろーいです。更新楽しみにしています！ (2017年1月28日 11時) (レス) id: d2782c2543 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あうなの | 作成日時：2016年7月20日 17時
