よん。 ページ5
昼休み。
彼女と挨拶してからすぐのことだった。
何故か彼女は近くの机に座って
こちらに手招きをする。
…何だろう、その仕草。
俺も机に座れ、ってこと？
カ「…あの、岡部さんは何がしたいの？」
すると、ぽけーっ、としていた彼女が一瞬で
覚醒(？)したかのように立ち上がり、
黒板に文を書く。
『赤羽君とお話がしたいです。』
そして後ろに振り向き、へまぁ、と笑う。
…というか、彼女は色々な笑い方をするもんだな。
そして彼女が笑うと何も逆らえなくなるような気がする。
…なんとなく、ね。なんとなく。
カ「えー…んー、まぁ時間もあるし…いいけど」
その言葉にぽけーっとしていた彼女は
ぱぁああっ、と明るくなり、そして笑う。
少ししかお喋りしてないけど…
…いつも笑ってんね。岡部さんは。
そんな彼女はどうしようかな、という
素振りを見せていて、とても楽しそうだった。
カ「…っていうか、何で俺なわけ？他の子は？」
むーっ…
何故か彼女は急に不機嫌(？)になり
乱暴に黒板に文字を並べていった。
なんで不機嫌になんのか分からない。
少し面倒臭いなと思い、ぼーっとしていると、
書き終わったのか、怒った先生のように
バンッ、と黒板を叩く。
『赤羽君だけだもん。今日ちゃんとお話してないの。』
…あぁ、そうだったんだ。というか、確かに。
いつもより少し遅くに来たし…
(昼休みに登校)
『あと、
____クラスの中で一番赤羽君と仲良くなりたい！』
そんな彼女の文字は、感情も読み取れない
ただの文字。けど…
カ「…俺？」
俺の言葉に今日一番の可愛い笑みを見せた彼女の顔は、
少し、赤かった。
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まお - 終わり方がすきでした! (2018年11月3日 12時) (
レス) id: d2c6cd2796 (このIDを非表示/違反報告)
あうなの(プロフ) - あいりさん» ありがとうございます！楽しんでもらえたのなら嬉しいです！ (2017年6月2日 20時) (レス) id: b3c9ec2f8d (このIDを非表示/違反報告)
あいり - 面白かったです！ (2017年6月2日 16時) (レス) id: b20c59240a (このIDを非表示/違反報告)
あうなの(プロフ) - かめたんさん» ありがとうございまーす！更新頑張ります！ (2017年1月31日 17時) (レス) id: b3c9ec2f8d (このIDを非表示/違反報告)
かめたん - とてもおもしろーいです。更新楽しみにしています！ (2017年1月28日 11時) (レス) id: d2782c2543 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あうなの | 作成日時：2016年7月20日 17時
