に。 ページ3
渚君の言うことも説得力があり、
断ることもできず、音楽室の前に来てしまった。
カ「…はぁ」
面倒臭いなぁ…
そんなことを思いながら音楽室の扉に手をかける。
_______その時だった。
きれいな音色の音楽。
ピアノの奏でる音が歌っているようで楽しそうだった。
それと、懐かしさを感じた。
楽しくて、悲しかった懐かしさ。
…それも、なんだろう、何処かで聞いたことある気がする。
カ「…気のせいか」
そう思って扉を開ける。
そのとたん、自由に奏でられていた音が途切れた。
俺の目に入ったのは、
深い黒の髪に、
吸い込まれそうな淡い桃色の目。
全体的に可愛い顔。
…懐かしいにおいがした。
カ「…ねぇ、君さ」
「…！」
彼女ははぁっ！と大きく反応して、
おどおどしている。顔もりんごみたいに赤い。
…なんだろう、この子。
カ「ねぇ、名前は？」
そう問うと、彼女はピクッ、と動きを止め、
更には悲しい顔をした。
…何か悪いこと言ったっけ？
少しビクつく。
そんな俺に彼女が黒板に書いていく一文字一文字を
不安ながらに目でおっていく。
・
・
・
『私、声が出ないんです』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 77人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まお - 終わり方がすきでした! (2018年11月3日 12時) (
レス) id: d2c6cd2796 (このIDを非表示/違反報告)
あうなの(プロフ) - あいりさん» ありがとうございます！楽しんでもらえたのなら嬉しいです！ (2017年6月2日 20時) (レス) id: b3c9ec2f8d (このIDを非表示/違反報告)
あいり - 面白かったです！ (2017年6月2日 16時) (レス) id: b20c59240a (このIDを非表示/違反報告)
あうなの(プロフ) - かめたんさん» ありがとうございまーす！更新頑張ります！ (2017年1月31日 17時) (レス) id: b3c9ec2f8d (このIDを非表示/違反報告)
かめたん - とてもおもしろーいです。更新楽しみにしています！ (2017年1月28日 11時) (レス) id: d2782c2543 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あうなの | 作成日時：2016年7月20日 17時
