じゅういち。 ページ13
岡部さんは俺にナイフを投げる。
…なるほど、そうきたか。
ひょいっと避けると、少しびっくりした顔をしていた。
…こんなの楽勝だよ。
カ「まず攻撃をしかけたらその次に何をするべきなのか考えなきゃ駄目だよー。今だってつったってるだけでしょ？“第二の刃”ってやつを持たなきゃ。」
「…」ｺｸﾝ
深く悩みながらも頷いていた。
…わかってるかな。
カ「いいよー。何回でも受け止めてあげるー」
そう挑発したつもりだった。
すると、岡部さんは少し顔を火照らせて、
優しく嬉しそうに笑った。
俺もつい火照ってしまう。
カ「…い、いいから来なよ」
そういって構える。
にこっ、と笑う岡部さんは、さっきと同じようにナイフを投げてきた。
またか。
そう避けると、すぐ目の前にナイフが飛んできた。
びっくりした。心が一気に凍り付いた。
カ「！？…っぶな…」
まぁ、なんとかギリギリで避けた。
「…」
少し不満げにこっちを睨み付ける。
カ「いや、今のいいと思うよ。ま、烏間先生に効くかどうかだけどねー。」
ちらっ、と岡部さんを見ると、凄く感動していた。
涙目で笑っていた。
…？
カ「…ま、これ以上残ってても意味ないし、帰ろっか。送るよ。」
「…！」
またまた嬉しそうにはにかんだ岡部さんは荷物を取りに戻っていった。
…制服だと避けづらかったなぁ。
そう思っていた。
するとまたまた目の前にメモ帳が見えた。
本当にいつ書いたの？それ。
少し恐怖を覚えたが直ぐにメモ帳に記された文字を辿っていく。
『また明日もお願いします』
にっ、と無邪気に笑った。
…？なんで、こんな胸が痛いんだろ。
自分のことに鈍感なカルマは、首をかしげながら岡部さんと並んで帰っていった。
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まお - 終わり方がすきでした! (2018年11月3日 12時) (
レス) id: d2c6cd2796 (このIDを非表示/違反報告)
あうなの(プロフ) - あいりさん» ありがとうございます！楽しんでもらえたのなら嬉しいです！ (2017年6月2日 20時) (レス) id: b3c9ec2f8d (このIDを非表示/違反報告)
あいり - 面白かったです！ (2017年6月2日 16時) (レス) id: b20c59240a (このIDを非表示/違反報告)
あうなの(プロフ) - かめたんさん» ありがとうございまーす！更新頑張ります！ (2017年1月31日 17時) (レス) id: b3c9ec2f8d (このIDを非表示/違反報告)
かめたん - とてもおもしろーいです。更新楽しみにしています！ (2017年1月28日 11時) (レス) id: d2782c2543 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あうなの | 作成日時：2016年7月20日 17時
