【文豪ストレイドッグス】終わり無き今を。[短編集] (ページ4)

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【嫉妬】『太中』(たぬき様リク) ページ4

「おい、芥川」
「…何でしょう」
「今日の午後空いてるか」
「空いてても中原さんと過ごしたくないんですが」
「失礼な奴だな！一寸付き合ってほしいことがあんだよ！」
「…嫌です、それに午後空いてるなんて誰も云ってません」
「残念、確認済みだ」
「…」

　いやそうな顔で中也を見る芥川。

「…一寸だけだ」
「はあ…」

　小さく頷いたのを見届けると中也は去っていった。

　その近くの柱にはもたれかかるように太宰が立っていた。

「…嫌だなあ…中也ったら…浮気？」

　にやり、と不気味にほほ笑んだ。

午後一時

「…こっちのほうがいいか？」
「ドッチデモイイデス」
「ちゃんと答えろよ！！」

　冷ややかな目で見る芥川に訴える中也。
　二人とも近くにいる太宰には気づかずに…。

三時間後

　帰宅しようとしたところ中也は太宰と出会った。

「あ？太宰じゃねぇか。丁度良かっ、ぐっ…」

　中也の言葉を遮りドン、と壁に押し付けた。
　逃げられないように両手で逃げ道を防ぐように壁につける。

「…誰も壁ドン状態なんて望んでねぇんだが、しかもこんな乱暴な」
「中也ったら浮気かい？」
「何の話だよ？」
「随分と芥川君と仲良くしてたみたいだけど？」
「…見てたのか？というか…あれは、んぅっ」

　唇が触れ合う。
　ん、と甘い声を出しながら中也は太宰を押し返そうとするが力が入らなかった。

　息ができなくて無理やり隙間を作って酸素を取り込もうとすれば飲み込み切れなかった唾液がつぅ、垂れる。
　それすらももったいなくて太宰はその唾液をなめ上げる。

「ん、んぅ…ふ…あ…だ、ざ…い…」
「ふふ…可愛いなあ…浮気は許さないよ…？」

十分後

「…贈り物？」
「そうだよ！！誕生日だろうが！！」

　腰が抜けて力が入らなくなり太宰にひこずられながら部屋へと戻った中也は叫んだ。

「…誰が浮気なんかするかよ…」
「…ごめん」

　はあ、とため息をつきながら中也は太宰の唇にキスをした。

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至らない点があればぜひ教えてください！！

遅くなり申し訳ありませんでした！！

そして、リクエスト本当にありがとうございました！！