【文豪ストレイドッグス】終わり無き今を。[短編集]

【結局は】『ドストフィッツ』(あにもー様リク） ページ3

「キスしても良いですか？」
「……何だいきなり」

　ずい、と身を乗り出してくるドストエフスキーにフィッツジェラルドの眉間にしわが寄る。
　書類を片付けている最中に邪魔をされては嫌なわけで、しっしっと追い払おうとすると手を掴まれた。

「……」

　許してもいないのに口付けしようとする口を押し返した。
　口をふさがれたドストエフスキーはその手を、

　…ぺろっ

　舐めた。

「っ！？」
「ふふ…」
「…仕事が終わるまで待てんのか！」
「…待てませんよ…？ほら、早く相手をしてください？」

　いらあ、と鬱憤が溜まっていく。

「…どけ」
「つれませんねえ…、昨日はあんなに、むぐ」
「…黙れ」
「ひゃれもいまへんよ」
「何を云っているのか判らん」
「…」

　ドストエフスキーは自分の口をふさいでいる手を取ると、座っていたソファに押し倒した。

　ぽす、という音を立てて押し倒されたフィッツジェラルドの顔がさらに不機嫌になる。

「…大人しくしているということは……良いんですね？」
「…何の話だ？」
「判っているくせに…」

　ぺろ…

「んっ…」

　フィッツジェラルドの口から甘い声が出る。
　自分でもこんなに甘い声が出るのに驚いていて。

　ドストエフスキーにとっては興奮する材料の一つでしかないが。


「ん、ふっ…ぅん…」
「…ふふ…顔…真っ赤ですね」
「っ…ば、か…云う、な…」

　笑いながら首を舐めていくドストエフスキーに怒りが出るものの快楽に邪魔されてしまうようで。
　くやしいのに、ただ…溺れていった。


　結局は、好きにされるのだ。

　あきらめたフィッツジェラルドはただ、身を預けていた。



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閲覧ありがとうございました！！

あにもー様、お気に召していただけたでしょうか！？

いろいろと分からないところがありましたが…
遅くなって本当に申し訳ありません！！

リクエスト本当にありがとうございました！！

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