【強欲】『敦芥』 ページ2
「たまには好きな人と出かけておいでよ、芥川君は私が呼んできてあげるから」
「…へ?」
「そろそろ進展しないと…手も繋いでないんだろう?」
「……」
「芥川君も焦れちゃうよ!もう嫌いっ、なーんて云われるかもしれない」
「…」正確には…。敦は呟く。「繋ごうとしました…一応」
少し驚いたように目を見開いた太宰。
少し考えた後敦を見た。「それで?」
「…顔を真っ赤にして…
『も、もう少し待ってくれ!!』
…と云われました」
きょとん、と太座は首を傾げた。
初めて会った時から随分と時間がたっている太宰だが、芥川のそんな顔は覚えている限り見たことがなかった。
「…ベタ惚れか」
「如何するのが良いんでしょう?」項垂れる敦。
めんどくさくなった太宰は携帯を取り出した。
「芥川君呼ぼう」
「え!?」
―――……。
「…何の用だ」
「え…えっと…」
現在敦の目の前には不機嫌そうな芥川が立っている。
「社長に呼ばれているから!」と敦に告げた太宰は探偵社へと戻っている。
そして、敦たちは喫茶店にいる。
敦は太宰が社長に呼ばれていないことを知っている。
「…あ、芥川…」
「…」
「…きょ、今日…一緒に出掛けないか?さ…最近二人っきりで出かけてないし!最近と云うか一回も二人で遊びに行ったことないし!」
「…」
「もうちょっと恋人らしくなんかしたい!!」
「…それが本音だろう」
「…」黙る敦。だがここであきらめてはいつもと同じ。「ほら!」
敦は手を差し出した。
「…何だその手は。金か?」
「はあ!?何でお金の話になるんだよ!僕はそんなに欲が強いように見えるのか!?手!繋ごうって云ってんの!判れ!」
「…貴様…自分は欲が強くないとでも思っているのか?」
「…」
「…いつもがっつくだろう」
「う、煩いな!!別に良いだろ!」
「…まあ、そうだな」芥川は微笑した。「僕は強引の方が好きだ」
「うっ…あぁ、もう!行くぞ!!」
「…ん」
ぐいっと、敦は芥川の手を引いて走り出した。
――やっぱり強引だな。
そう思いながらも素直に手をひかれた。
「(き、嫌われてないかな!?強引すぎた!?うわあああああ!!)」
…ヘタレは相変わらずなのです。
―――――――――――
…下手くそでごめんなさい。
腐った林檎様と比べないでいただけたら幸いです…。
もし、改善点などありましたら、教えて頂けると嬉しいです。
閲覧ありがとうございました。
【結局は】『ドストフィッツ』(あにもー様リク)→←ムギワラギク「太織」
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那々雪(プロフ) - 腐った林檎@地獄の夏休みで浮上率低下なぅさん» えー…… (2016年8月5日 8時) (レス) id: 15f654a7d8 (このIDを非表示/違反報告)
腐った林檎@地獄の夏休みで浮上率低下なぅ(プロフ) - 薆さん» 御免アカウント変えた近いうちに挨拶しに行くよ (2016年8月4日 11時) (レス) id: bf0291b89e (このIDを非表示/違反報告)
腐った林檎@地獄の夏休みで浮上率低下なぅ(プロフ) - 那々雪さん» 様つけるのやめろしww (2016年8月4日 11時) (レス) id: bf0291b89e (このIDを非表示/違反報告)
那々雪(プロフ) - �さん» リクエストありがとうございます!腐った林檎様は忙しいので、私が書いても宜しいでしょうか? (2016年8月3日 9時) (レス) id: 15f654a7d8 (このIDを非表示/違反報告)
薆(プロフ) - あぁ、とうとう出してきましたね…………………………中×太もください(真顔) (2016年8月2日 18時) (レス) id: 9c24d02fa9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:名無しに代わりまして腐った林檎と那々雪がお送りします。 | 作者ホームページ:なし
作成日時:2016年5月13日 19時