winter rose (ページ38)

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DY 5周目ページ38

『ど、ドドド、ドヨン？』

は、ハグされてる！！！！

何この状況、なんなの？！

「俺のこと…好きでしょ…」

一瞬時が止まった気がした

好きと言って乗り込むはずだった電車が走り去っていったのが尻目に見えて、時が動き続けていることに気付く

『ドヨ「俺は、鋭いから、そう感じた。答え、合わせ、してよ」

答え合わせ…

顔が見えない今、ドヨンがどんな顔してるかなんてわからないけど、それよりもすぐ感じる、ドヨンの鼓動。

『…私も鋭いよ』

別にお医者さんでもないからよくわからないけど

それでもわかる、ドヨンがドキドキしてるのが。

伝わってくる。と、同時に私の鼓動も伝わってるんだろうなとも思う。

『ドヨンは、私のこと好きでしょ』

二人の鼓動が速くなる。

「自意識過剰女め」

…は？

『なっ…！そ、そっちこそ！』

「俺が先に言ったんだから、答え合わせしてよ」

雰囲気ブチ壊しにも程がある。

『先に言ったんだから、答え合わせも先にしてよ』

「ここまで来てそういうか」

『どうせ私は意気地なしですよー』

「開き直るな」

『仮に』

「また仮？」

『仮に正解だったらどうする？』

「……キスする」

『変態』

「だっ！だって普通そうでしょ！」

『普通って何さ！』

「じゃあどうしてほしいのさ！」

『抱きしめて』

「すでにしてるよ」

『好きって言ってほしい』

「正解かわからないよ？」

『この期に及んでまだ言うか』

「そっちこそ仮ってなんだよ」

『…ほんとに私らなにやってんのこれ…』

「じゃあ同時に言おう」

『えええ』

「まだ文句あるのー？」

『わぁかったよ〜』

「せーのって俺が言ったら、二人でせーのって言って、答え言おう」

『何その二度手間』

「いいから、いくよ？」

『えええー…』

「せーの」

「『せーの』」

　

「『正解』」