winter rose (ページ36)

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DY 5周目ページ36

『こんなのって、ないよ』

「俺もそう思うよ」

『違うって言ったじゃん』

「いや、流れ的に信じられないでしょ」

なんでこんな時に限って鋭いの…

『何も話すことはないよ』

「じゃあ質問する」

『答えられないって』

「図星だった？」

『仮に図星だったとしたらどうする？』

「…普通に嬉しい」

『それじゃだめなんだよ…』

「だめって？」

『仮に私がドヨンのことが好きでも、ドヨンはその気持ちは嬉しいだけでそれ以上ではないなら、私はちっとも嬉しくない。だから図星ですなんて言うわけないでしょ？』

「うん」

『仮に私がドヨンに恋愛感情がないなら、図星じゃないんだから、違うって言って正解でしょう』

「うん」

『だから、違う』

「じゃあどっち？」

『私もう帰らなきゃ』

「どっちか教えてくれたら帰っていいよ」

『どうしてそんなに知りたがるの？』

惨めな気持ちになってきた。
ドヨンは面白半分で聞いているだけだろうけど、私にとっては3年間想い続けた日々や気持ちがある。

「気になるから」

『そんな軽い気持ちで人の心の中知ろうとするのは人としてよくない』

「違うよ」

『何が違うの？そうでしょ？心の中荒らすのは簡単だけど荒らされる方はどんな気持ちになるか』

「違う、聞いて、そんなんじゃない」

『じゃあなんなの？』

「Aのことだよ。Aのことが気になるから知りたいんだよ」

『そりゃね、周りがそんなこと言ってたら気になるわよね』

あぁ…本当に惨めだ。

自分の言葉に傷付く。

「好きな人の気持ちって気にならない？」

『叶わないの、知ってると、別に気にならない』

「そんなもんかなぁ、俺は気になる」

『あっそ…』

「だから、教えてよ」

だからという接続詞の使い方を間違えてるよ…

『意味がわからない』

「気持ちを教えて」

『そんなのっ…』

話の流れ的に、ドヨンが私の事好きみたいになってるじゃん…なによこれ…

「軽い気持ちで聞くのはよくないけど、俺は本気で気になる。だから教えて」

本気ってそういうことなの？

『ドヨンは』

「俺の気持ち知りたい？」

ここまで来たら聞きたい

けど、ここで聞いたら私も好きって伝えることになる。

きっと今二人とも、お互いがお互いのこと好きって思ってる…気がする状態。

こんなんでいいの？素直になっていいの？

「もーーー！素直じゃないなぁ」

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お久しぶりです作者です。
お待たせいたしました
更新遅くなってしまいすみません