winter rose (ページ2)

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JH 2 ページ2

大抵は私が遊ぼうって誘うことが多くて

遊ぶったっていつものカフェで話して、寝て、何時間も何時間も居続けるだけなんだけど。

だからあの日誓いをたてた私の気持ちは、学校が休みに入って本当に会わなくなって、強くなっていた。

絶対に連絡しない。

友達に、誘われたクリスマスパーティーも断って、ジェヒョンと会う確率が0の家で過ごすことを選んだ。

こんなに必死になってるのは私だけで
ジェヒョンは私のこと1ミリも考えてないのだろうと思うと、何やってんだろって思うけど、最早ここまできたら取り返しもつかない。

クリスマスチキンにかぶりつきながらTwitterを更新する。

彼氏、彼女、友達、家族、みんなそれぞれ楽しんでんなぁ…ってみんなの幸せをお裾分けしてもらいながらもう一度更新。

すると画面が一瞬フリーズしてカカオトークの通知が届く。

［あんたジェヒョンといるんじゃなかったの？！］

という文と一枚の写真が届いた。

『なんの写真？』

トーク画面を開くと、入ったことがないカフェで向かい合って座るジェヒョンと女の子。

［写真の通り、いません］

そう返してスマホの画面を机に向けて置く。

『お母さーん。肉まん食べたーい』

なんの返事もない。
そっか、お母さん、今日は好きなアイドルのイベントだったか。

肉まん食べたい。

けど今日は家を出ないって決めたから。

ピーンポーン

これで扉を開けたら肉まん持ったジェヒョンだったらどんなに嬉しいか。

そう思いながら玄関のドアを開ける。

するとそこには

「ばか！こんなとこでそんな格好で何やってんの！」

そう怒りながら肉まんを持った、友達が立っていた。

『心の友だ…』

「ほら！肉まん好きだろ！これあげるから着替えてメイクしなさい！」

『今日は外出ない』

「息の根止めてほしいわけ？彼氏とのデート一時中断中なんだけど？」

『そこまでしてほしいなんて私言ってない』

ズカズカと私の部屋に入ってクローゼットを漁る友達の後ろ姿に冷たい言葉をかける。

「あんたさぁ、いつまでそんなんなわけ？楽しいの？そうやって強がって、報われない恋に溺れてさ。自分のことが可愛くて仕方ない？」

『ほっといてよ』

「ほら、これ着な」

そうやって出された服は、私がジェヒョンのことが好きだと気付いた日に衝動買いした服だった。