Black Stone (ページ7)

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朝7時…

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私は目が覚めた

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朝が苦手な私にとっては早い方

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朝ごはんはヨーグルトとバナナ

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顔を洗って着替える

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私服も私の好みとか

そうゆうものはほとんど無くて

全部 "モモ" の時に着る用の服

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モモのイメージを壊したくないから

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メイクを終えて時計をみると

まだ８時半まで30分近くあった

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特に何も無いのにスマホを開く

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あ～…もうすぐバレンタインの季節か

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バレンタインのチョコなんか

ここ最近ずっと作ってないな～…

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去年は映画の撮影中だったから

差し入れで買ったやつを渡しただけだし

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それに

渡すような相手もいないしね

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近寄ってくる男は少なくないけど

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まずそもそも興味が無い

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それに記事にされたりしたら面倒くさい

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そんな事を考えていたら

時間になったので

マンションの駐車場に向かった

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駐車場には既に伊吹さんがいた

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伊吹『モモさん、おはようございます！』

｢おっは～｣

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特に無駄な会話はせず

目的地へ向かう

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30分後

伊吹『モモさん、着きました』

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警備員の横を通り過ぎ

エレベーターに乗って楽屋に向かう

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｢ねぇ、雑誌インタビューだよね？｣

『そうです、その後隣のスタジオで撮影もあります』

｢何聞かれるかな｣

『恐らくプライベートの事も聞いてこられるかと…』

｢は～…何言おう｣

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昨日の自分をありのままで伝えたら

モモの意外な素顔！

とかって載せられるんだろうな～

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『モモさん時間になったらまた呼びに来ますね』

｢ほーい｣

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はぁ…

雑誌のインタビューとか苦手

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なんであんなに躊躇なく聞いてくるかな

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ま、適当に可愛い"モモちゃん"演じてやるか

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きっと向こうが求めてる答えは

そんなのじゃないんだろうけどね

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コンコン

伊吹『モモさん、準備が整ったみたいなので移動お願いします』

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｢りょ。ねぇ、メイクこれでいいかな？｣

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伊吹『いつもの素敵なモモさんですよ！』

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伊吹さんのこの言葉は

魔法の言葉

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いつものモモさんって言われると安心する

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私ってまだまだ子供なんだろうな