Black Stone (ページ42)

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スタジオは

生徒指導室みたいなセットが

組み立てられていた

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『今日はモモさんと櫻井さんのみの撮影となりますよろしくお願いします』

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「はい、よろしくお願いします！」

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スタッフさんは忙しそうに

コードを引いたり

カメラのチェックをしたりしている

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伊吹『モモさん飲み物はホットで？』

「あ、いや水でいいや」

伊吹『わかりました』

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しばらくボーッと椅子に座っていると

誰かに肩を叩かれたので振り向いた

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『モーモちゃん！今日俺らだけだってね』

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相変わらず

屈託の無い笑顔で笑う彼────

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「よろしくお願いします」

櫻井『まぁ、そんな緊張しないで( 笑 )』

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綺麗な瞳が私を映す

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「緊張は…あんまり…」

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『そう？顔強ばってるけど( 笑 )』

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つい

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"誰のせいですか"

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っていいそうになった

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『てかももちゃんこの前の匂いのもう付けないの？』

「この前の…」

『ほら、アサチャン出た時に付けてたさ…あっまい匂いするヤツ』

「あー…あの時はメイクさんが違って…」

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そういうと

大きくて温かいゴツゴツした手が

私の髪をなでた

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その手が私の身体に触れる度

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身体は火照り高揚する

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"なーんだ、俺すっごい好きだったのに"

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ねぇ神様

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甘い蜜に誘われた蝶は

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その後どうなるのかしら──────