Black Stone (ページ16)

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いつの間にか

監督以外のメンバーは全員集まっていた

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櫻井さんは真剣に台本を読んでいる

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そりゃそうか…

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台本で見て驚いたのは

櫻井さんは教科書約一ページ分の

英語を読むシーンがある

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台本にすぐチェックを入れ

発音を確認している

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それから5分後

日高監督も到着し

オールキャスト、スタッフの

顔合わせが始まった

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日高『えぇっと、まぁじゃあ自己紹介をサラッと。演出を担当します。日高です。モモちゃんとは１回、翔くんとは２回やらせてもらってるかな？』

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こちらに顔を向ける日高監督に

お辞儀をする

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日高『まぁこれだけのキャストが揃ってますので…私は何もしなくていいかな～なんて思ってますけども…(笑)よろしくお願いします』

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日高監督は温厚な人で

業界内でも人気が高い

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視聴率を獲得できると有名だ

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プロデューサー、ディレクター、衣装さん、証明さん、大道具さん…

と次々と自己紹介をしていく

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流石、高視聴率を取れるだけある

錚々たるメンバーが揃っている

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キャストの紹介に入る

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隣で櫻井さんが立ち上がって挨拶をする

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『吉田拓也役をやらせていただく櫻井翔です。今回このようなお話を頂いて、正直～…この役が僕に務まるかは不安です(笑)主演として、皆さんのお力添えが出来るように、頑張りますのでよろしくお願いします。』

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この人…すごい。

完璧な挨拶…

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櫻井さんの次とか…

やりにくい～～～

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｢この度、佐倉舞役をやらせていただくことになりました一ノ瀬モモです。えーっと… 皆さんの足を引っ張らないように、精一杯頑張りますのでよろしくお願いします！｣

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拍手を受けながら

椅子に座る

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櫻井『一ノ瀬さん、面白いね』

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｢え？｣

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櫻井『いや、なんか面白いな～って(笑)』

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｢ありがとうございます笑｣

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私の今の挨拶に

少しでも面白い要素は入っていたかな…

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なんて考えていたら

全キャストの紹介が終わった

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