Psycho-2 (ページ10)

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W.o.r.k.i.n.G!! 4 ページ10

ここは霊とか相談所
僕のバイト先であり、僕の師匠が経営している会社だ

最初は僕と師匠のふたりだけだったのだが、最近ではエクボとAさんがちょくちょく来るので、昔に比べると少し賑やかだ

Aさんと僕は今、師匠とお客さんが話をする時に使うソファにそれぞれ座っている

そういえばAさんがここに来るのは少し久しぶりだ

「Aさんここ数日来ませんでしたけど、どうかしたんですか？」
「最近バイト始めたのよ
あ、モブ茂お茶ありがとうね」

Aさんはずずーっと僕がいれたお茶を飲んだ

「へぇ…何のバイトなんですか？」
「………………メイド喫茶」

瞬間、師匠が飲んでいたお茶を吹き出した

「A、お前マジか！？！！」

「…マジですよ」

Aさんが若干顔を赤く染めながら答える

「いやー、しかし嬢ちゃんも思い切ったな…
金に目が眩んだか？」

「そ、そんなわけないでしょ！
人に紹介されたのよ…」

(Aさんの…メイド姿…)

ふわ～んと頭の中にメイド服を着たAさんが現れ、「お帰りなさい、モブ茂くん」と僕に呼びかけた

瞬間、ぶわっと顔が熱くなる

(ぼ、僕は何を……っ？！)

俯き、ぶんぶん頭を横に振って妄想を頭から追い出す

「…ちなみにどこの？」

落ち着きを取り戻した師匠が横目でAさんの顔色を伺うように聞いた

(まさかこの人…行くつもりじゃないだろうな…)

僕もお金があれば、行ってみたい気もするけど

「調味駅前です
あ、よかったら来てくださいね！」

「………時間と金があればな

ま、とにかくそういう接客業では変なやつに気をつけろよ？」

師匠がそう言うと、Aさんは「はい」と、にこにこしながら嬉しそうに返事をした