Psycho-2 (ページ8)

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W.o.r.k.i.n.G!! 2 ページ8

午前の講義が終わり、ショウとの待ち合わせの食堂へ行く
これはもういつからか、私の日常の一部になっている

この後ふたりで食堂のご飯を食べるのが通例なのだが…今日はショウの隣に大学生の男女がいる

(ショウがいつもお世話になってるっていう獣医学部の生徒さんかしら)

いつか挨拶をしようとずっと思っていたのだが、獣医学部は大学のはずれにあり、なかなか通る機会がないのだ

「お、Aーーーー！」

ショウがぶんぶんと片手を振りながら呼んできたので、3人の方へと足を進めた

「アルバイトの紹介？」

「そ！
ま、とにかく、だ！
こっちの男が二階堂で女が菱沼」

(敬称…)

どうもー、とふたりが頭を下げてきたので、つられて私も頭を下げる

「ちょうど良かったの～
私の知り合いのバイト先の子がね、急に辞めちゃって～、働ける子を探してって頼まれてたのよ」

菱沼さんはにこにこしながらそう言うと、突然私の肩をがしっと掴み、きらりと目を光らせ

「でも見た瞬間わかったわ
あなたならきっと勤まる～、Aさん！」

と宣言した

「えと…なんのアルバイトでしょうか？」

その力強い視線に戸惑いながら質問する
とにかくこれを聞かない限りは返事はできない

「メイド喫茶よ～！」

「………え？」

よくもこんなバイト紹介したわね、とショウの方をキッと向くが、当の本人はというと「良いバイト見つけただろ！？」と言わんばかりの輝きに満ちた目でこちらを見ている

(ああ…褒めてって視線で訴えてる…)

言ってしまえば、ショウに期待した私が馬鹿だったのだ

「あ、でもそのメイド喫茶は緩いところだから大丈夫よ～
メイド服ってだけでやることは普通の喫茶店のウェイトレスと変わらないみたいだし、時給も素敵よ～」

ね、やるでしょ？と菱沼さんもショウ同様、きらきらした目でこちらを見ている

こんな状況で断れるわけもなく

「………やらせていただきます」

無事、私のアルバイト先は決定した