Psycho-2 (ページ7)

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W.o.r.k.i.n.G!! ページ7

「AAAーーーｯｯ！！！！」

台所で野菜を切っていると、ショウがそう叫びながら駆けてきた

「どうしたの」

「テレビが！壊れた！！」

ショウが息荒く答えた
昨日まで風邪を引いていたとは思えないほど元気だ

「んー、まあ、中古だったから…」

切った野菜をまな板からフライパンに落としながら答えた
普段からあまりテレビは見ないので、別に壊れても私はさして困ることはない

が、ショウは困るらしく、なにやらこれじゃあアニメの続きが見れない！ゲームもできない！とあわてふためいている

「島崎さんとこで見ればいいじゃない」

ちなみに島崎さんは今朝起きてコーヒーを一杯飲むとすぐ、どこかへ出て行った

「Aと一緒に見てぇんだよ、俺は！！」

一緒に見るというより、付き添っている気分だということは内緒にしておこう

もうそろそろいいだろう
火を消しフライパンを持って、ショウにチョビを机から下げることと、鍋敷きを敷くように指示する

「「いただきます」」

ふたりで一緒にそう言ったあと、ショウはテレビのスイッチを押す
が、やはりテレビはうんともすんとも言わない

「ほんとに壊れちゃったのねー」

「な！？俺の言った通りだろ？」

ショウの言ったことを疑ったわけではない
ただ、事実を目の前にして妙な実感を得たのだ

(普段あまり利用しないとはいえ、さすがにテレビなしの生活はちょっとキツい…)

「…バイトでもして新しいの買うかな」

ぽつりとそう言うと、ショウは「っしゃあ！」とガッツポーズで喜んだ