Psycho-2 (ページ47)

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今日は、デート２ページ47

帰宅するなり目を輝かせたショウに翌日の予定を聞かれる

「明日は…１限だけだし、その後は特に予定はなかったけど」

頭の中のスケジュール帳を確認しながら答えると、ショウのよっしゃぁという歓声が聞こえる

「じゃあA、明日俺とデートしようぜ！」
「ええ、いいわよ…ってデート！？え、ちょ、」「じゃあ明日の１２時塩駅前の時計台集合な！」
「集合ってショウは今日どうするの？！！」

最後の私の問いにショウは「待ち合わせしないとデートになんねぇだろ！？俺今日はホテル戻るな！」と返事すると、さっさとアパートを出て行ってしまった

「デートって…ショウってば急にどうしちゃったのかしら、ねぇ？」
と、チョビに向かって言うもチョビはにまーっと何もわかっていない笑顔を返すだけだった

デート当日、朝１限に間に合う十分な時間に起きて顔を洗って歯を磨いてシャワーをあびて髪を洗ってからだをみがいて香水をつけて、鏡の前に座って自分の顔を見るとつい目線が口元にいく
…あの日の島崎さんのキスを嫌でも思い出してしまう

すっと指で唇をなぞって自分の神妙な面持ちに気づく

違う、今日はショウと会うのよ！ショウとデートするの
誰にでもなく、うんと頷いて気持ちを切り替える

(それにしてもデートだなんてショウってたまにませてるとこあるわよね)

一体何に触発されてそんなことをしたがるのかは謎だが、あんな嬉しそうに誘われると相手が子供だとしても悪い気はしない
昨晩のショウの顔を思い出し、ふふと口が緩む

さて、お相手が子供だとしてもショウだとしてもデートを申し込まれたわけだ
自分なりに頑張っておしゃれをしなければ！

お気に入りのワンピースを着てちゃんとお化粧して髪を巻いて教科書の入ったカバンを持って靴を履く

外に出るとすがすがしいほどの青空が広がっている
今日１日、きっと晴れだろう

アパートの鍵を閉めてショウはどこに連れて行ってくれるだろうかと楽しい想像を膨らませて大学まで軽い足取りで向かって行った