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さたでーないと11 ページ42

ああ、少し…というか、私はその時かなり酔っ払っていたのよ
アルコールももちろんだけれど、その雰囲気にも

だってそうじゃなきゃ…!









島崎さんの、私の顔に触れた手がゆっくりと頬をさする
もどかしいその手つきに思わず焦ったくなる

だめなことを、許してはいけないことをされていると分かりながらどうしても私はスキンシップに弱いらしく、頬を伝い目頭まできたその指を退かすことは出来なかった




反射的?それともあまり考えたくはないのだけれど、次を待っていたのかもしれない





私がゆっくりと瞳を閉じると島崎さんは私の瞼を親指で優しくさすり、「愛してます」なんて馬鹿げたことを耳元で囁いた後、私の顎を掴んで触れる程度のキスをしたのだった





次の日、朝、起きて猛烈に自己嫌悪に陥ったことは言うまでもない

でも確かにあの瞬間、私は島崎さんを受け入れてしまったのは事実で
決して島崎さんを責めれる立場ではなかった


その日は一日中、ただ、ぼーっとしていたような気がする

なぜキスを許してしまったのか、霊幻さんに合わせる顔がないこと、その二つがぐるぐると頭の中で回っていた

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作者名:出島 | 作成日時:2016年9月21日 21時

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