Psycho-2 (ページ1)

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フィーバーページ1

ちらりと腕時計を確認する
(7時かー…)

ラーメンをごちそうになった後、途中まで霊幻さんに送ってもらい帰路についた

私をアパートまで送るといって聞かなかった霊幻さんを思い出し、つい口元が緩む

(霊幻さんってば必死になっちゃって…ふふっ)

幸い周りに人はいないものの、口元を手で覆う

超能力があるから大丈夫だ、と言い張る私に根負けした霊幻さんが途中まで送るということで妥協し、やっと話がついたのだ

もちろん、そこにはあのストーカー事件のことを負い目に感じているという理由があるのもわかっているが、それでもやはり好きな人に心配してもらえるということはこの上なく幸せである

そういうわけで、私はご機嫌最上級で帰ったのだ

アパートに着いた時には、もう月がはっきり見えるほど暗くなっていた

二階の自分の部屋を見上げる

(あれ、部屋の電気がついてない…)

てっきりショウがまた勝手に部屋に上がっているもんだと思った私はちょっとした不意討ちを食らった気分になった

(今日は来なかったのかな…)

そういえばショウが部屋に来ないのは何日ぶりだと頭の中で考えた
それほど私の中ではショウが部屋にいることが当たり前になっていたのだ

(…なんかちょっと変な気分)

そう思いながらアパートの階段をカンカン鳴らしながら登ると、なにやらちょうど私の部屋のドアの前あたりに何か影が見えた

なんだなんだとその影に近づく

「…なっ！？」

本日二度目の不意討ち

そこにはどういうわけか、座り込んで眠っているショウがいた