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Psycho Quest 2 ページ24

「ってことがあったの」

はあ、と呆れながら昨日の出来事を話すAさん

「だからなんとしてでも私の相談所での存在意義を見いださないといけないのよ〜!」

あうあうとAさんは泣きそうになりながら僕の肩を揺さぶる…く、苦しい…

とにかく今ので確信した僕は前から気になってたことを確かめることにした

「えと、Aさんはやっぱりその…師匠が好きなんですよね?」

「そうなんだけどねー…」と手を頬に当てながら意外とあっさりと認めた

(あ、否定とかしないんだ…)



「………えっ
なんで知ってるの!!!!!????」


Aさんはワンテンポ遅れて驚いた
それに僕も驚く

「エクボがそうだろうって…」

すかさずエクボがAさんにウインクしながら親指を立てる

カーっとAさんの顔が赤くなる


「あ、いや!あの、僕達もできる範囲で協力します!
ね、エクボ?」

「俺様にふるなよ、シゲオ!」

「ばれた以上は仕方ない…

二人ともよろしくね」

Aさんは可愛らしくにこりと笑う、もその顔には影がはいっていた

協力よりもとにかく邪魔をしないようにしよう、と僕は思った









相談所に着いた僕達はドアを開け、師匠に挨拶する

「こんにちは、師匠ー
…ってあれ、どうしたんですか」

そこにはソファから転げ落ちたような格好の師匠がいた

Aさんはすぐに師匠のところへとんでいくと
「きゃーっ!霊幻さん死なないでー!」
と涙目で師匠の体を揺さぶっていた

「俺はもうだめだ…
あとA…やめれ…」

そう言うと師匠はガクッと失神した




「大の大人が栄養失調だなんて!」

もう、とAさんはソファで腕と足を組みながら言った

「師匠普段からジャンクフードやインスタント食品ばっかり食べてますからね」

取り敢えずお茶を渡す

師匠はサンキュ、とそれを受け取りズズッと啜る



「おいA、お前さっきここでのお前の存在意義が欲しいと言っていたな
霊幻に栄養のある料理を振る舞ってやればいいんじゃねーの?」

ま、お前の料理の腕によるけどな、とエクボは最後に付け足した

(なるほど…確かにこれはAさんが師匠の栄養補給源になれるチャンスだ
もしそうなればAさんはここに確かなポジションを築けられる)
…Aさんの料理の腕によるが


「そうね…その手があったわ…
エクボ、あなたは天才のそれだわ…」

Aさんは握りしめた自分の拳を見つめながら言う

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作者名:出島 | 作成日時:2016年9月5日 22時

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