黄昏時の先には……3[地縛少年花子くん] (ページ17)

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第15の怪　ドーナツページ17

光「あ、掃除のこと花子にはオレが上手く言っといたッス！」

八尋「うんありがとう」

コヨミ「ありがとう」

八尋「でもどうして急にドーナツ？」

コヨミ「確かに、学校で作るのならマフィンやマドレーヌでは？」

光「んっ……いやぁ～～……」ｷﾞｸ

光「いっ妹が……あオレ妹がいるんスけどっその妹が急に＂ドーナツ＂が食べたいって駄々こね始めて……ウチの台所じゃ作りづらいんでここ借りて…」しどろもどろ

八尋「ふうん…」

コヨミ「妹思いなんですね」

そして私達はドーナツ作りを始めた

光「突然すいませんッス！」

八尋「ううん平気、むしろちょっと助かっちゃったかも」

コヨミ「私もです…旧校舎行きづらくて…」

八尋「最近ちょっと花子くんと顔合わせづらくって…」

コヨミ「……」

八尋「あ、べ別に喧嘩したとか何かされた訳じゃないのよっ、ただちょっと気まづいっていうかなんていうか」

あら？生地の混ぜ方って……

光「待った」

源くんは八尋さんの後ろに周り一緒にさくさくと混ぜている

光「混ぜるときはこう…」

八尋「！」

源くんはお料理苦手じゃありませんでした？

光「しんどい時もありますよね、これまで見えなかったもんが急に見えるようになるって、最初から見えてたオレだってやってらんねーって時あるし……」

コヨミ「源くんでもあるんですね……」

光「オレだってありますよ！オレでよけりゃグチでもなんでも聞きますよ！頼りねーかもしんねえけどオレは先輩の見方ッスから！」

八尋「源くん…」