体育祭 ページ13
「おかえり、A」
「ただいま！」
家に帰ると玄関まで出て来たお母さんが安心したような顔をした。
「大丈夫なの？」
「全然大丈夫、元気100倍」
「そう…なら良かった」
話しながらリビングへ入る。
ソファに鞄を置いて座った。
「安心しちゃった」
「え？」
「A、ずっと悩んでたでしょ？
お兄ちゃん達みたいにできないって」
そう言われて頷いた。
ふとテレビを観ると私が映ってる。
「え！？」
「もう何回も観たの…Aが自分の武器を見つけたのが嬉しくて」
「お母さん…」
自分のことみたいに喜んでくれるのが嬉しい。
ハッと何かを思い出したような顔をしたお母さんが私にアルバムを見せた。
「これ、あなたのおじいちゃん」
その見せられたアルバムの中の一枚の写真。
まだ生まれたばかりの私を抱き上げる老人。
ただ普通と違うのは老人の腕がタコの足みたい。
「タコ？」
「おじいちゃんの個性も妖精だったの。
体の一部を別の生き物に変えるのが得意だった」
妖精は神話の中の生き物。
水の妖精、花の妖精、火の妖精…中には別の生き物に化けて人を脅かす妖精もいるらしい。
「もしかしたら、おじいちゃんの個性と似てるかもしれないと思って」
「…そうだったんだ」
おじいちゃんは私が生まれた次の年に帰らぬ人となった。
もし生きてたら何か聞けたかもしれない。
「たっだいまー！！」
そんな話をしてると玄関を勢いよく開ける音と元気の良い声が聞こえてきた。
弟が帰ったらしい。
「きっとお兄ちゃん達も喜ぶわ」
「そうだね」
自分の個性、まだ分からないことばっかだけど。
少し近づけたような気がした。
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ちらす(プロフ) - ＿＿＿＿＿＿＿＿＿さん» 返信遅くなりすみません（ ; ; ）盃兄弟がお兄ちゃん弟であってほしい作者の願望です(^^)♪ (10月13日 0時) (
レス) id: 673d919b26 (このIDを非表示/違反報告)
＿＿＿＿＿＿＿＿＿ - エースでツイ◯テ思い出してサボでワンピースｷﾀｰｰｰｰって思ったらルフィきて声出たわ (9月5日 20時) (レス) @page42 id: 1906228508 (このIDを非表示/違反報告)
ちらす(プロフ) - クロイルカさん» コメントありがとうございます(笑)ちょくちょく出てきますのでお見逃しなく！！(笑) (2022年9月22日 23時) (レス) id: 53dd0f4430 (このIDを非表示/違反報告)
クロイルカ - WWWWWWWWWWWWWワンピースきたWWWWWWWWWWWWW (2022年9月2日 16時) (レス) @page42 id: dc34629a9d (このIDを非表示/違反報告)
ちらす(プロフ) - 幼稚園児ですさん» ありがとうございます！がんばります(^^) (2022年6月2日 12時) (レス) id: 74712a5aea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちらす
| 作成日時：2021年12月12日 1時
