脇役女子が主人公 (ページ9)

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個性把握テストページ9

髪を下ろしてるとただの小汚い(酷い)人かと思ったけど何あの整ったお顔。

なぜ髪を切らない？？？

整ったと言えば、そう。

私は密かに気付いてた。
とんでもないイケメンがこのクラスにいることに。

「どーいうことだこらワケを言えデクてめぇ！！」

「うわああ！！」

イケメンどこ行ったかな…と思って探してると爆豪くんの怒鳴り声が聞こえた。

…あれ、モサモサの彼もう終わってたのね。

モサモサくんに飛びかかろうとする爆豪くんを止めたのは先生の捕縛武器。

「ったく何度も個性使わすなよ…俺はドライアイなんだ」

ドライアイ…かよ。かわいい！
帰ったらイレイザーヘッド調べてみよう。

その後も体力テストは続き。
ソフトボール投げは羽で風を起こしてみたも効果あるのかないのか15m。

「上体起こししよ」

「うん」

響香とした上体起こし。
これも個性関係なく25回。

「長座…梅雨ちゃんすご！！」

「柔らか！！」

梅雨ちゃんや三奈の体の柔らかさ。
三奈は個性あんまり関係ないけど記録が高いのは運動神経良いからなのかな。

「次、持久走だよ！」

透ちゃんに言われて移動。
やだなあ、持久走。

「私の学校持久走じゃなくてシャトルランだった」

「私も！」

女子でわいわい移動するの楽しい。
…地獄への道だけど。

「持久走…はあ」

「妖花さん、浮かない顔ですわね」

「走るの嫌い」

「なら飛べばいいのでは？飛ぶのも体力使いますの？」

あ、そっか。
個性使っていいんだった。

個性使わない種目続きで忘れてた。

「忘れてた…ありがとう八百万さん」

「いえ」

飛ぶのも体力使うけど走るよりもマシだ。