脇役女子が主人公 (ページ8)

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個性把握テストページ8

「最下位除籍って…！」

「入学初日ですよ！？いや初日じゃなくても…」

「理不尽すぎる！」

せっかくヒーローになるためにここまで来たのに。
突然のことに動揺を隠せない私たち生徒。

相澤先生はゆっくりと口を開いた。

「日本は理不尽にまみれている」

自然災害や事故、敵たち。
確かに理不尽なことは多い。

「そういう理不尽を覆していくのがヒーロー」

相澤先生の言葉には納得するしかなかった。
まったくその通り。

「放課後マックで談笑したかったからお生憎
これから三年間雄英は全力で君たちに苦難を与え続ける」

私もあの人みたいになりたい。
だからここへ来た。

なるために、憧れの形を目指す道として。

「Puls Ultraさ
全力で乗り越えて来い」

先生の言葉に鳥肌が立った。
プラスウルトラ…今、このタイミングで改めて聞くと重い言葉に聞こえる。

「さてデモストレーションは終わり
こっからが本番だ」

50m。
背中から羽を出して全力で羽ばたいた。

結果は4秒22。

やっぱ普通に走るより飛んだ方が速い。

「凄いじゃん、Aの個性！」

「そうかな？ありがとう響香」

握力は個性でどうにかなるわけにもいかず。
両手20kgw。

「立ち幅跳びって…」

「妖花ずりぃ！」

立ち幅跳びは着地無しの無限。
反復横跳びは通常…40回。

「セイ！！」

「凄え！！無限かよ！！」

ボール投げではお茶子ちゃん優勝ね。

「無限仲間やねAちゃん」

ニコニコするお茶子ちゃん可愛い。
きゅんとしながら笑って頷いた。

自分の番が来るまで八百万さんと話す。

「46m」

「な…今確かに使おうって…」

あ、緑のモサモサの人。
何か先生と揉めて…

パッと先生を見た瞬間。

「え…好き」

胸が高鳴った。