脇役女子が主人公 (ページ47)

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体育祭ページ47

尾白くんのプライドとやらに思わず感動。

「俺のプライドの話さ…俺が嫌なんだ
あと何で君らチアの格好してるんだ…！」

私が知りたい。
峰田と電気のほうを見ると楽しそうだったふざけんな。

「僕も同様の理由から棄権したい！」

まん丸…失礼。B組男子も棄権するらしい。

「なんだこいつら…！！男らしいな！」

「じゃ、切島も棄権する？」

「それは違くね？」

瀬呂くんに呆れられた。
ごめん男らしいって何だろうね。

「そういう青臭い話はさァ…好み！！！
庄田、尾白の棄権を認めます！」

好み…
ミッドナイト先生適当だな。

そして繰り上がりはB組の人たちから決まった。

くじ引き緊張するなあ。
私くじ運ないんだよねえ。

「結果はこうなりました！」

バンっと出てきたトーナメント表。
ポンっと肩に手が置かれた。

「よろしく」

「おお…青山くん」

キラキラな笑みで挨拶された。

『よーしそれじゃあトーナメントはひとまず置いといてイッツ束の間楽しく遊ぶぞレクリエーション！』

レクリエーションが始まった。
大玉転がしとか借り物競走とか…ウンウンこれが体育祭だよね。

「Aちゃん手ガクガクだよ！？大丈夫！？」

透ちゃんが私の手を取った。
いや、大丈夫じゃないのよこれが…もう震えすぎて自分が怖いよ。

「だいじょばな…」

「A！」

声をかけられたほうをパッと見るとどうやら借り物競走中らしい回原くんがいた。

「B組男子！？どういう関係！？」

「まさか彼氏！？」

盛り上がる透ちゃんと三奈。
やめなさい気まずいでしょうが！

「これ」

パッと見せられたお題の紙。

「チアガール…？」

「俺と来てほしい」

なんだ、チアガールか。
…なんだってなに。落ち込んでるみたいじゃんバカヤロウ！

「好きな人じゃないの！？」

「彼女！彼女！！」

なぜかブーイングを受けながら回原くんと走った。