脇役女子が主人公 (ページ46)

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体育祭ページ46

昼休憩終了

『最終種目発表の前に予選落ちの皆へ朗報だ！
あくまで体育祭！ちゃんと全員参加のレクリエーション種目も用意してんのさ！』

何となく嫌な予感がした。
ここに来て他クラスの女子が体操服だもん…

もしかして私たち…

『どーしたA組！！？』

だ、騙された…

「峰田さん上鳴さん！！騙しましたわね！？」

激おこの八百万さん。

正直に言おう、恥ずかしい。
何この格好…！？

相澤先生の趣味だと思ってた時は余裕だったのに…峰田と電気の趣味…恥ずかしい。

「何故こうも峰田さんの策略にハマってしまうの私…」

「アホだろアイツら…」

「まァ本戦まで時間空くし張りつめててもシンドイしさ…いいんじゃない！！？やったろ！！」

「透ちゃん好きね」

「ポジティブな透ちゃん大好き」

まあでも体育祭だもん。
お祭りだもんフェスティバル！！

『さァさァ皆楽しく競えよレクリエーション！』

もちろん本番のチアは出来ないけど。
これはこれで楽しいかも。

『それが終われば最終種目
進出4チーム総勢16名からなるトーナメント形式！！
一対一のガチバトルだ！！』

ガチバトル…
シンプルで一番盛り上がるやつだ。

「トーナメントか…！
毎年テレビで見てた舞台に立つんだあ…！」

「去年トーナメントだっけ」

「形式は違ったりするけど例年サシで競ってるよ」

「はあああ緊張する」

バクバクする心臓に手を当てて深呼吸。
今から組み合わせのクジをするらしい。

その後に進出者16人は自由参加のレクリエーション。

「んじゃ1位チームから順に…」

「あの…！すみません」

パッと手を挙げたのは尾白くん。
みんなの視線が集まる中、とんでもないことを言った。

「俺、辞退します」

辞退？？なんで、せっかく…
戸惑うみんなの声。

「騎馬戦の記憶…終盤ギリギリまでほぼボンヤリとしかないんだ多分奴の個性で…」

あの人、あれだ。
普通科だっか、B組だったか…忘れたけど。

爆豪くんと言い合ってた人。

「皆が力を出し合い争ってきた座なんだこんな…こんなわけわかんないままそこに並ぶなんて…俺には出来ない」

周りが何と言おうがそれは変わらないらしい。