体育祭 ページ40
「予選通過は上位42名！！」
42か…結構残るんだ。
周りをキョロキョロ見回すとヒーロー科ばっかりだった。
「そして次からいよいよ本選よ！！
ここからは取材陣も白熱してくるよ！
キバリなさい！！」
「もうキバってるよ…」
緊張と少しの疲れでため息をついた。
「さーて第二種目よ！！私はもう知ってるけど〜〜
何かしら！？言ってるそばから…コレよ！！」
スクリーンに映された文字。
騎馬戦。
騎馬戦…？
「参加者は2〜4人のチームを自由に組んで騎馬を作ってもらうわ！」
普通の騎馬戦とは違うルール。
ポイント稼ぐのね…
大事なのは各自のポイントだけど。
「与えられるポイントは下から5ずつ！」
下から5…私何ポイント？？
5ずつだから…えっと。
「1位に与えられるポイントは1000万！！！」
「いっ、いっせん？？」
パッとデクを見ると汗ダラダラ。
「上位の奴ほど狙われちゃう…下克上サバイバルよ！！」
うわあ、1000万って…
それ一本で勝ちじゃん。
騎馬戦のルールを細かく説明された後、チーム決めが始まった。
「15分しかないの…」
休憩させて…
泣きそうになりながらとりあえずチームを決めようと周りを見た。
デクは…避けるとして。
…なんかごめん。
「俺と組め！！」
「えー爆豪私と組も！？」
「僕でしょねえ？」
爆豪くん大人気じゃん。
その人気に思わずじっと見てると爆豪くんと目が合った。
「クソ女…」
「クソって」
名前違うけど呼ばれたので爆豪くんのとこへ行った。
名前違うけど。
「195P俺に渡せ」
「え！いいの？」
大人気の爆豪くんにご指名されてしまった。
待ちポイント多くするためだとしか思えないけどこれはチャンス。
「他の奴らの個性知らねぇ何だ」
「B組ならまだしも！！周り見てねーんだな！！」
私の個性知ってるの特別感あって好き。
イケメンなせいで無駄にきゅんとしながら爆豪くんの顔を見た。
…顔は良いよね、顔は。
「轟の奴ソッコーチーム決めやがったぜ！
爆豪！！俺と組もう！！」
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作者名：ちらす
| 作成日時：2021年11月13日 1時
