脇役女子が主人公 (ページ39)

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体育祭ページ39

よくこの頭で雄英に入れたなあと自分でも思う。
でもそれは言わないでお願い。

ロボの頭上を絶対に届かない距離で通った。

正直に言うとこのレースいける気しかしない。

でもこのレースだけじゃない。
走るのよりも飛ぶ方が体力の消耗は少ないにしても問題はこのレースが終わった後。

どんな競技があるか分からない以上、羽を酷使するわけにはいかない。

「よし」

ここからは走ろう。
もし万が一、羽が破れてしまった時は再生に時間がかかる。

だから温存。

「残る前提だけど…！」

着地して走った。
先頭は見えないけど順位的には前の方だと思う。

しばらく走ってると第二関門に到着。

「なにこれ…綱渡り…？」

あ、だめだわこれ。
落ちたら死ぬやつじゃん…！

早くも羽を出して飛んだ。

試練は全部これでいこう。
何も無いところは自分の足で…うん、それがいい。

「はあ、体力…」

って言っても体力がないわけ。
ヘトヘトになりながら走ってると最終関門へ。

一面地雷原も私には関係ない。

羽を広げて前にいた人たちをどんどん追い抜いた。

『ここで1-A妖花怒涛の追い上げ！！
その個性はずりぃー！！』

一気に追い抜いてついに見えた先頭。
けど私の視界に入った瞬間、デクが一位でゴールした。

その次、轟くん爆豪くんと続いていく。

「はあ、はあ…しん…しんど」

そしてついに私も4位で到着した。
膝に手をついて肩で息をする私はたぶんダサい。

でもそんな事はどうでもいい。

「デク…！おつかれ！」

「おつかれ、よ…っ、A…さん」

「いつの間に一位なってたの！気付かなかったよー」

「や、僕も…A…の個性なら一位だと思ってたよ」

名前呼び頑張ってくれてるの可愛いなもう。
そんなデクにVサインして見せた。

「温存！」

まあほとんど出来てないけど。