脇役女子が主人公 (ページ30)

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USJ ページ30

家に帰って…ベットに寝転がってすぐスマホに充電器を挿す。
それと同時に通知が来た。

回原くんA組、USJで敵に襲われたって聞いたけど大丈夫?

回原くん怪我してないか?

その優しい言葉に思わず笑みを溢した。

A大丈夫、心配してくれてありがとう

Aスタンプ

そう返してスマホを枕元に置いた。
今日、一日…少しだけ。

なのに濃い時間だった。

私の両親は元ヒーロー。

お母さんの個性は妖精。
お父さんの個性はサラマンダー。

お母さんの個性は炎を操る事に長けてた。
そこにある炎を大規模で操る事、体内から炎を出す事、私には出来ない。

兄2人もそう。
弟は両親の個性どちらも引き継いだ。

つまり私だけ。

私だけが何の得意もない個性。

「なんでかなあ」

もし私にも何か得意な事があれば…
今日だって轟くんがいなきゃ私は死んでたかもしれない。

轟くんと言えば表情変わったの今日初めて見たなあ。

「笑うのかな」

突然浮かんだ単純な疑問。
疲れもあってかそんな事を考えているうちに眠ってしまった。