USJ ページ28
やばいと思った。
でもそんなオールマイトのピンチを救ったのは爆豪くんと轟くんだった。
「…梅雨ちゃん…！」
その様子に少しホッとして梅雨ちゃん達の元へ駆け寄った。
「Aちゃん、無事だったのね、良かったわ」
「うん、私は無事…」
チラッと相澤先生を見た。
皮膚が崩れたような後、血だらけの身体。
「先生…」
「…命懸けで私たちを守ってくれたのよ」
梅雨ちゃんと峰田が俯いた。
「梅雨ちゃん…！Aちゃん！」
階段の上からお茶子ちゃんが駆け降りてきた。
何人かいる、みんな無事だったんだ。
「相澤先生…怪我が…！」
「お茶子ちゃんも無事だったのね、良かったわ」
「うん、平気…先生運ぶの手伝うよ」
お茶子ちゃんの個性で相澤先生を浮かせた。
階段の上まで運ぶ。
「そんな、13号先生まで…」
「なんつーか、やっぱ怖えな」
瀬呂くんの言葉に頷いた。
広場は煙でほぼ見えない。
「今、どうなってるの？」
「オールマイトと敵が殴り合ってる」
障子くんにそう聞いて目を凝らそうとした瞬間、何かが飛んで行った。
USJの天井を突き破って消えていく。
「え、なにあれ…」
「ヴィ、ラン…？」
激しい殴り合いの結果、オールマイトが勝った。
一瞬、ホッとした。
でもまだあと2人残ってる。
「…他のみんなも大丈夫かな」
「心配よね…みんなどこにいるのかしら」
「大丈夫！飯田くんが助け呼びに行ってるからすぐ来るよ、大丈夫」
お茶子ちゃんの私たちを安心させようとする言葉に涙が出そうになった。
そっか、飯田くんが…
その時、出入り口のドアが開いた。
「ごめんよ皆、遅くなったね」
「飯田くん…！」
その姿を見て今度こそ心の底からホッとした。
これだけのヒーローに敵は勝てるわけない。
「すぐ動ける者をかき集めてきた」
「1-Aクラス委員長飯田天哉！！
ただいま戻りました！！」
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作者名：ちらす
| 作成日時：2021年11月13日 1時
