脇役女子が主人公 (ページ27)

今日:46 hit、昨日:59 hit、合計:444,389 hit

USJ ページ27

「クソガキがああ！！」

隠れていたらしい敵が現れて襲ってくるのを倒しながら元いた場所を目指した。

「オールマイトを倒すって、本当かな…」

「策が無かったらわざわざ来るわけねえだろ」

ところでUSJ広すぎない？
さっきからめちゃくちゃ走ってるけど。

…相澤先生大丈夫かなあ。
オールマイトは大丈夫だよね？

色んな不安が頭によぎる。

「…策があったとしても平和の象徴はアイツら如きに殺られねえ」

隣を走る轟くんの言葉でふと思い出した。

「轟くんさ、あの黒いモヤの…敵が個性使った時」

あの時、轟くんの背中が見えた理由。
轟くんがパッと私の目の前に飛び出てきたから。

「あの時、ありがとう」

「別に…何もしてねえだろ」

「でもあの時轟くんが私の後ろだったら私まで氷漬けだったよ、壊死は嫌だよ」

轟くんが何のつもりで私の前に出たのかは分からないけど…

「轟くん、ヒーローっぽかった…！」

そう言うと驚いたように目を開いた。
初めて表情変わった、気がする。

「まって、轟くん」

その手を掴んで走るのを止めた。

オールマイトいる…！
なにあの敵…？オールマイトと互角に戦って…

「相澤先生は…？」

「あれだ」

広場で戦うオールマイトと黒い敵。
そこから距離を取るように離れてく人。

あれは…梅雨ちゃん達だ。

デクが担いでるの…相澤先生？

さっきまで普通に戦ってた先生がボロボロ。
サッと血の気が引く。

「行こう、轟くん」

「…ああ」

梅雨ちゃん達の元へ走る。

その途中、デクがオールマイトのほうへ駆け出すのを見た。

それと同時に轟くんが隣から居なくなった。

「ひいっ…オールマイト…！」

あのオールマイトが捕まってる。